ステージナタリー Power Push - 「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」特集

「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」特集

黒崎一護役 高野洸 × 阿散井恋次役 崎山つばさ 対談

一護と恋次、男の友情対談 後編

久保帯人によるマンガ「BLEACH」を原作とする「ROCK MUSICAL BLEACH」は、「2.5次元ミュージカル」という言葉が生まれる前の、2005年より長期にわたり上演されてきた人気シリーズ。2016年7月から8月にかけて、その最新作である「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」が東京と京都で上演された。Blu-rayとDVDは11月23日に発売されたばかりだ。

ステージナタリーではリリースを記念し、黒崎一護役の高野洸と阿散井恋次役の崎山つばさによる対談の後編を掲載。これまで演じてきた役のイメージとは異なる役柄に抜擢された思いや、初めて座長という大役を担った思いなどを聞いた。本編の動画も掲載しているので、インタビューと併せて楽しんでほしい。なおコミックナタリーでは対談の前編を公開している。

取材・文 / 坂本恵
撮影 / 佐藤類

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Blu-ray / DVD「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」
発売中 / アニプレックス
「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」
Blu-ray 9504円
ANSX-10048~9
DVD 8424円
ANSB-10048~9
アニメイト限定版Blu-ray 10044円
アニメイト限定版DVD 8964円
作品内容
収録内容
  1. 本編ディスク(BD/DVD)[約178分]
    京都大千秋楽公演の模様を収録
  2. 特典映像ディスク(DVD)[約119分]
    バックステージ映像/キャスト座談会を収録
特典内容
初回限定仕様/アニメイト限定版共通

三方背ケース、デジジャケット仕様、32P特製ブックレット

アニメイト限定版特典

アニメイト限定版特典映像DVD(収録内容:「ROCK MUSICAL BLEACH」色紙に想いを込めました!)[約36分]

INDEX
コミックナタリー
高野洸 × 崎山つばさ 対談[前編]
ステージナタリー
高野洸 × 崎山つばさ 対談[後編]

一護と恋次、2人がシンクロするシーン

──一護と恋次は最初は敵同士ですが、だんだんと共闘していく仲になっていきます。2人で歌う「この命をかけて」も印象的でした。

高野洸 あそこは自分が岩の上に立ってて恋次は前のほうに立ってるので、お互い目は合わないんですけど、合わせないといけないから気持ちが通じ合ってないとできないシーンでしたね。

崎山つばさ そうだね。ハモリもあったしね。自分はずっと前を見てるけど、常に後ろに一護を感じてやってたな。その後の、2人で「魂にだ!」って言うシーンも、いろいろ試したよね。

──声を揃えないといけない。

崎山 最初はこのタイミングでって決めてたけど、やっていくにつれて気持ちいいところが同時になって、自然と一緒に言えるようになってたから。

高野洸演じる一護と甲斐千尋演じるルキア。©久保帯人/集英社・RMBLEACH製作委員会2016

高野洸演じる一護と甲斐千尋演じるルキア。©久保帯人/集英社・RMBLEACH製作委員会2016

──自然とシンクロしていくような感じだったんですね。ほかにも印象的なシーンはありましたか?

崎山 うーん、最後の一護が「恋次ー!」ってやってくるところで、1回だけ洸が声裏返りながら来たことあったよね(笑)。あれ印象に残ってるな(笑)。

高野 あははは(笑)。マジで恥ずかしかった。どんだけ腹筋に力入れても裏返っちゃって。しかも走りながら叫ぶから!

崎山 急に声高い奴来たと思ってびっくりしたよ(笑)。でもそれ1回だけだもんね。何回か危ういときはあったけど。

今までの自分のイメージを覆す、阿散井恋次という役

──今振り返ってみて、公演中に成長したと思えるようなことはありましたか?

崎山 うーん、なんだろう。でも今、僕は阿散井恋次っていう役を完璧にできたのかって聞かれると、できたとは言えないんですよね。やっぱり自分の中には恋次みたいなところがなかったんですよ。恋次のような役をやったことがなかったんで。そういう意味では挑戦でもありました。

左から高野洸、崎山つばさ。

左から高野洸、崎山つばさ。

──確かに今までは、例えば「刀剣乱舞」の石切丸とか、「Dance with Devils」の楚神ウリエとか、静かで温厚な役が多かったというか。

崎山 ワーって叫ぶような役はあまりなかったですね。稽古の合間に石切丸もやってましたから(笑)。稽古場でも役のイメージを掴むまですごく時間がかかりましたし、恋次って人はこういう人だってわかってはいるんですけど、いざ自分の中に入れて表現するとなると難しくて。公演を重ねていくうちに、だんだんと恋次に近づけていけたというか。そういう面では成長できたのかなと思います。阿散井恋次に会えたからこういう役ができたというのは、自分の中でもすごくプラスになったと思ってますね。

──改めて、最初この役に決まったときはどう思われました?

崎山 いや、もう「えっ!?」「ホントに俺?」って思いましたよ。もちろんうれしかったですけどね。でも演出の堤(泰之)さんに「品がありすぎる」って言われて。「流魂街っぽさ、育ちが悪い感じを出して」ってずっと言われてて。育ちが悪いってどういうことなのかと思って、昭和のヤンキー映画とかをいろいろ見たんですけど、難しかったですね。

崎山つばさ

崎山つばさ

──なるほど、ヤンキー映画!

崎山 もちろん、一番は原作ですけどね。マンガをひたすらずっと読んでました。あとはアニメ。声の出し方というか、ドスの効かせ方とかそういうのは見てて「なるほどな」と思いました。今までそういうしゃべり方したことなかったんで。僕、普段全然怒らないんですよ。崎山つばさが怒ることってなくて(笑)。

高野 そうですよね(笑)。

崎山 恋次とは全然違うタイプです。こんなケンカっぱやくないし、むしろ引いちゃうほうだから。だから役を掴むのはホントに難しかったですね。でもアニメとかってやっぱり枠組みしか見えてこないので、中身を作るにはやり取りが一番。恋次の場合は周りに作ってもらった感があります。もちろん恋次はこういう構えをするとか、こういう斬り方、しゃべり方をするっていうのはすごく研究しましたけど、それよりも一護戦とか白哉とのやり取りとかで、恋次はこう思うだろうなっていうのが稽古中にだんだん見えてきた感じです。

──高野さんもアニメとかご覧になったり?

高野 原作もアニメも見て。最初は声を似せようと思って森田(成一)さんの発声に近づけてみようとしたんですけど、立ち稽古で演じてみてからは自分がやっていくうえでこれではないなと思って。そもそも全然似てなかったんですけど(笑)。

崎山 挫折早いな(笑)。

高野洸

高野洸

高野 似せられはしなかったんですけど(笑)、勢いとかはしっかり出せるようにやっていきました。あとは自分の中から出てきた一護を出そうと意識してました。

──何か掴んだ瞬間はありましたか?

高野 ずっと模索していて、京都公演のリハーサルのときに、少しイントネーションを変えてみたりしたんですけど。そこでみんなから「ちょっと違うね」って気付いてもらえたりして、東京公演で演じていた一護のままでいいんだと気付けたのでそれはよかったなと思ってます。