お笑いナタリー Power Push - ワタナベコメディスクール

ワタナベコメディスクール

「笑いで世界と対決してみませんか?」
吉田正樹と永峰明が語る、型にはめない育成方針

ワタナベコメディスクール(以下WCS)が2017年4月の入学生を募集している。同校は2004年に開校して以来、ハライチ、あばれる君、イモトアヤコ、厚切りジェイソン、サンシャイン池崎、笑撃戦隊など多数の人気芸人を輩出してきた。

お笑いナタリーでは、ワタナベエンターテインメントの会長・吉田正樹氏、WCSで講師を務める永峰明氏に同校の育成方針に関する話を聞くことに。2人はもともとフジテレビで「オレたちひょうきん族」「森田一義アワー 笑っていいとも!」をはじめ、さまざまなバラエティ番組を手がけてきた人物。今回はスクールの話のみならず、現在のお笑いシーンや芸人に大切な要素などについてもたっぷり語ってくれた。

特集の後半ではWSC卒業生でワタナベエンターテインメント所属の芸人たちのコメントも紹介するので、あわせてチェックしてほしい。

取材 / 遠藤敏文
文 / 塚越嵩大
撮影 / 福本和洋

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ワタナベコメディスクール
2017年 第26期 4月生申込受付期間

2016年4月1日~2017年3月中旬
※申込書受付期間内であっても定員が埋まり次第、締め切り。

資料請求・問合せ

0120-30-0151 10:00~21:00(年末年始を除く)

「ひょうきん族」時代のディレクターとAD

──お2人の出会いのきっかけから教えてください。

吉田正樹 もともとはフジテレビの上司と部下です。ディレクターとAD。永峰さんは「笑っていいとも!」とかやってて、「ひょうきんディレクターズ」の5人の中で一番センスのいいディレクターでした(笑)。私がフジテレビに入社してその下についたということですね。

左から吉田正樹、永峰明。

左から吉田正樹、永峰明。

永峰明 そのあと「冗談画報」というのを立ち上げて、ウッチャンナンチャン出演回の1回目を自分が演出して、2回目を吉田に任せました。

吉田 僕に任せるのはちょっと心配だったと思いますけどね(笑)。「ひょうきんディレクターズ」って完成されたものだったんだけど、永峰さんはその次の時代をいつも見据えていました。フジテレビが「ひょうきん族」以降を作っていく上ではすごく大きな影響があったと思います。

永峰 まあ、年齢的に若かったんでね。ほかのディレクターより5つくらい年下なんで。

吉田 永峰さんは世代間の橋渡し役でもあったんです。だから我々の世代も永峰さんに付いていって、その後のお笑い界に参加できた。それが出会いですかね。

永峰 うまくまとまってると思います(笑)。

──2013年に永峰さんがワタナベコメディスクールの講師になられたときは、吉田さんがお声をかけたんでしょうか?

吉田 そうですね。

──なぜ永峰さんに?

吉田 永峰さんの素晴らしい点はいろいろありまして。まず「ラ・ママ新人コント大会」というお笑いライブで数々の芸人を事務所関係なくフラットにご覧になり、指導されてきたという点。さらに演劇作品の演出をされていたので、コントに大事な「演じる」という要素についても教えられる。ネタ作りとその演じ方、この両方の経験と哲学をお持ちの方なんです。

──なるほど。

吉田正樹

吉田正樹

吉田 それともう1点。テレビのことを知り尽くしていらっしゃるので「大勢の人からどう見えるか」という視点に長けている。芸人が指導すると、ネタ作りと演じ方については教えられるんですけど、それが世の中にどう受け入れられるかという視点が欠けてしまいがちなんですね。一方でテレビプロデューサーだけを経験してきた人は「そんなんじゃテレビに出られないよ」とか「テレビじゃこうなんだよ」っていう意見を押し付けてしまう。永峰さんは「ネタ作り」「演じ方」「視聴者からの視点」の3つの要素を教えられるのが素晴らしいなと。

永峰 まとめ上手だねえ(笑)。

いよいよ若い人が自分たちの世代のスターを求め始める

──長年にわたってテレビに関わり続けてきたお2人は、今のテレビ界をどのように捉えていらっしゃるんでしょうか?

永峰 地上波に加えて、BSとかでもいろいろ番組が始まっていますから、お笑いの番組が増えているのは間違いないと思います。本格的なネタを見せる番組もあるし、短い時間で見せる番組もあるし、ネタじゃなくてキャラクターがメインの番組もある。それぞれの切り口がはっきりしているので、それにどう応じるのか、自分がどこに向いているのかを意識することが芸人たちにとっては重要だと思います。

永峰明

永峰明

吉田 お笑いブームは何回か来ていて、例えば80年代の「THE MANZAI」では東西の落差が埋まったんですよ。東京の人たちが「大阪にこんな面白い人がいたのか」と知ることができた。その後も何回かブームが来てるんだけど、次にブームが来るとしたら、やっぱり「若手お笑いブーム」だと僕は思っているんです。今、テレビのメンバーが固定化してるでしょ。いよいよ本当に若い人が自分たちの世代のスターを求め始めると思うんですよ。どんな世代にも「自分たちの代表だな」「自分たちの気持ちを表現してくれているな」と思う人は必要なわけで、今までになかった人が登場するのがお笑いブームですから。同じメンバーでグルグル回していたらそれはブームにはならない。ワタナベの若い人たちを見ていると、次のブームが起こるエネルギーが溜まってきているように感じますね。