NSC・YCC・YOEC特集

NSC・YCC・YOEC特集

「最初のダメ出しを今でも覚えてる」
ダイアンの出発点

今、ダイアンに熱い視線が注がれている。関西でレギュラー番組を多数抱えるほか、最近では単独ライブを開催すればチケットは即完売し、東京からのお呼びがかかることも急増。芸歴17年にして追い風が吹いてきた。

西澤と津田は中学の同級生で、1999年、ダウンタウンやナインティナインら人気芸人を輩出している芸人養成所・吉本総合芸能学院(NSC)に揃って入学。同期にはキングコング、南海キャンディーズ山里、ウーマンラッシュアワー村本といった全国区で活躍する芸人が多い。そんな彼らと共に切磋琢磨してきたダイアンのこれまで、そしてこれからを、2人の言葉を頼りに紐解いていく。

取材・文 / 狩野有理
撮影 / 日吉"JP"純平

  • 628

    202

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スクール案内
2017年4月入学生募集中
吉本総合芸能学院(NSC)

吉本総合芸能学院(NSC)は1982年に大阪校が開校して以降、さまざまなタレントを輩出。2015年には東京校出身のトレンディエンジェルが、2016年には大阪校出身の銀シャリが「M-1グランプリ」王者に。新人オーディションなど芸人としての実力を試すチャンスが豊富で、成績優秀者は在学中から舞台やテレビなどで仕事の現場に立つ。

  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)
    締切間もなく!

詳しくはこちらまで

よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)

よしもとクリエイティブカレッジは2008年度にNSCの姉妹校として誕生。各種番組やイベント、ライブなどに携わるスタッフや、クリエイター、構成作家の養成を目的としている。芸人や構成作家、放送局のプロデューサーといったプロを講師に迎えた特別講座多数。卒業生は吉本興業グループ関連会社をはじめ、テレビ局や制作会社、芸能プロダクションなど、エンタテインメント業界で活躍している。

  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)
    締切間もなく!

詳しくはこちらまで

よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ(YOEC)

よしもと沖縄エンターテイメントカレッジは2011年4月に開校。独自の芸能文化が根付いている沖縄での新たな才能の発掘を目指す。「沖縄から世界に発信するコンテンツを」という志を掲げてタレントやスタッフ志望者によしもと流のノウハウを教えている。沖縄国際映画祭など県内各所で行われるイベントにて実践を積む機会も多数。

  • 願書受付締切:2017年4月末日(消印有効)

詳しくはこちらまで

NSCとは

NSCの略称で知られる「ニュー・スター・クリエイション」は、ダウンタウン、ナインティナインなど数多くのスターを生み出してきた芸人養成所。漫才やコントなどで必要な基礎として発声や演技はもちろんのこと、ネタ見せや大喜利、トークなどのコーナーに対応する授業も設けられている。業界の第一線で活躍する作家・タレントが講師を務めており、プロの視点から実践的なアドバイスがもらえるのが特長。なおNSC大阪校22期でダイアンと同期のミサイルマン岩部、南海キャンディーズ山里、中山功太から寄せられたメッセージを本特集P3に掲載しているのでインタビューと併せてチェックを。

インタビュー

俺らもイケるんちゃう?

──お二人はNSCにコンビで入学しています。中学の同級生で、もともとはお友達だったと思いますが、まずは仲良くなったきっかけから教えてください。

津田篤宏 中学2年か3年のときに同じクラスになって、それから仲良くなりました。

ダイアン

ダイアン

──何か共通の趣味があって?

津田 そうですね。お互いお笑いが好きだったので、ダウンタウンさんとか、深夜番組とかの話をしていました。

西澤裕介 中学で一緒になるんですが、小学校の頃から顔は知っていました。同じサッカー少年団みたいなクラブに所属していて。

──第一印象は覚えていますか?

津田 そんなにしゃべったこともなかったから覚えてないなあ。ずーっと走ってるなって思うくらい。

──西澤さんは足が速かったんですか。

津田 いや、速いわけではなくて、ただずっと走ってました。

西澤 サッカーはボールを触ってない時間のほうが長いので、そのときにいかに動けるかっていうのを見せつけていましたね。

西澤裕介

西澤裕介

──津田さんにはどんな印象をお持ちでしたか?

西澤 何人もおるな、と。

──「何人も」?

西澤 家族がよくサッカー場に来ていたんですよ。親父さんが送り迎えしていたり、オカンが試合を見に来ていたり。で、全員顔が似てたので、最低3人はおるなと。

津田 そしたらオトンとオカンも似てるやん(笑)。

西澤 何人おるのかなって、最初は頭がこんがらがりました(笑)。あと、感情が豊かやなと。試合で負けたりすると、親父さんが「何してんねん」とかちょっと言うじゃないですか。それに対して泣きながら怒ってました。半べそかいてめちゃくちゃ暴言吐いて。

津田 悔しかったんや。

──中学の頃はどんな子供でしたか?

西澤 全然目立たなくて、文化祭で漫才やってみるとかそんなことも一切ないです。それに仲良くなったのが中3だったので、受験勉強があって学校外で遊ぶことはほとんどなかったですね。

──津田さんにも受験のお話を聞いて大丈夫でしょうか。

津田 あははは(笑)。

西澤 僕はしっかり勉強して、ちゃんと志望校に受かりました。こいつは高校に落ちています。

津田 何回言うねん! 四半世紀前の話や。僕もちゃんと受験対策やってましたよ。塾2つ通ったり、家庭教師に来てもらっていたり。万全の体制で臨んでいるんです。

西澤 こんな無駄遣いないですよ。

津田 受験失敗して、雨の日に家庭教師の方が傘も差さずに謝りに来ました(笑)。

津田篤宏

津田篤宏

──それぞれ別の高校に進学して、その後の進路も別々。津田さんは就職もします。それからどうしてNSCに入ることになったのでしょうか。

津田 僕が仕事をやめて滋賀に戻り、また西澤と遊ぶようになって、甘い考えですけどテレビ観ている限りで「俺らもイケるんちゃう?」っていう話をしていたんです。その頃、NSCの入学資格に年齢制限があったので、1年間お金を貯めてから入学するって考えるとギリギリの年齢で。「今しかないな」っていう感じで決めました。

西澤 僕も短大卒業間際で働かなきゃいけない時期に近づいていて、仕事をやめて帰ってきた相方と「今後どうする?」っていう話になったんでしょうね。

初めてのネタ見せは今までで一番緊張した

──NSCに入って、周りのみなさんはどんな雰囲気でしたか?

西澤 僕らは入ったのが遅いのでそれなりに「腹くくって」入ったつもりでした。でも高校卒業してすぐの人たちはそこまで気負っていなくて、「すごい奴がいる」って想像が膨らみすぎた分、意外とそうじゃないんだなとホッとしました。

津田 僕もそうですね。ものすごく面白い人たちが集まっているとビビっていたわりには、そこまでの驚きとか怖さは感じませんでした。意外とみんな普通の子というか。あ、でもキングコングの梶原が当時組んでいた「にんにん丸」っていうコンビは面白かったですよ。あとは(なかやま)きんに君。今とほとんど変わらない芸風でした。

ダイアン

ダイアン

──お二人が在籍した22期は現在ご活躍の方が多数いらっしゃいます。当時から目立った存在でしたか?

西澤 クラスが違ったので、そこまで轟いてきてはなかったと思います。

津田 キングコングくらいです、目立っていたのは。売れるのも早かったですから。

西澤 「売れよう感」がすごかった。西野に関していうと、キングコングの前のコンビだったと思うんですけど、コンビ名と名前を書いたプレートを首から下げてたんですよ。覚えてもらえるように。それだけでもう「こいつすげえな」と思って。僕らはネタ見せでもまだ伏し目がちで、ちょっと照れてやってるくらいの感じだったので。

津田 一応僕もそういうアピールしてましたよ。ネタ見せのとき、ホワイトボードに自分で名前を書くんですが、やる気を見せるためにいつも一番に書いて。

西澤 ……やってたか?

津田 やってたやん!

西澤 僕らはNSCに入るまで漫才なんてやったことなかったですし、NSCに入ってもクラスではしばらくネタ見せには参加していなくて、初めて漫才をやるのは同期が半分くらい集まる合同授業のときに、って決めていたんです。そのときのダメ出しは今でも覚えてますね。

──なんと言われたんですか?

西澤 「声が小さくて何を言ってるのかわからんかった」って(笑)。めちゃめちゃごもっともでした。今までで一番っていうくらい緊張しましたから。

──ではウケもせず。

津田 何言ってるのかわからないのでウケませんよ(笑)。それに、基本的にNSCのネタ見せって誰も笑わないんです。でも1回、レギュラーさんがNSCのアシスタントをやっていたとき、僕らのネタで笑ってくれたことがありました。そのあと声もかけてくれて。めっちゃうれしかったのでそれはよく覚えています。

津田篤宏

津田篤宏

──NSCでの経験で糧になったことはなんですか?

津田 一番は「芸人になれた」っていうことでしょうね。さっきも西澤が言っていましたけど、僕らはNSCに入る前に漫才なんてやったことがなかったので、単純に技術的なことを1から学びました。

西澤 同じことを経験している同期がいるっていうのは心強いです。NSCに行かずともオーディションでよしもとに入れることもあるんですけど、僕はNSCに行っててよかった。同じ場所から一緒にスタートして、何者でもないときからお互いを知っている存在って特別だと思います。

津田 同期って不思議で、一緒に出ている大会で優勝されたら腹立つし悔しいし、でもうれしくもある。いろんな感情が入ってます。今でもみんな仲はいいですしね。ずっといてほしいです。

NSC特集「M-1グランプリ2016」王者・銀シャリインタビュー&特別授業レポート YCC特集博多華丸・大吉×YCC出身マネージャーインタビュー