お笑いナタリー Power Push - エレ片コントライブ~コントの人10~

エレ片コントライブ~コントの人10~

「ラジオのグルーヴをコントに」シリーズ最終公演での挑戦

エレキコミックとラーメンズ片桐仁によるユニット・エレ片の最新DVD「エレ片コントライブ~コントの人10~」が発売された。「エレ片のコント太郎」(TBSラジオ)の放送開始から10年、コントライブ「コントの人」シリーズ最終回を収める本作は、これまでラジオで語られてきた片桐の不遇な人生を辿ったオープニングコントで幕を開ける。今回のインタビューでは各コントにまつわる話を中心に、この10年での変化や今後の展望などについて聞いた。

取材 / 遠藤敏文
文 / 狩野有理
撮影 / 辺見真也

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DVD「エレ片コントライブ~コントの人10~」
2017年1月6日発売 / ポニーキャニオン
「エレ片コントライブ~コントの人10~」
[DVD] 4104円
PCBE-12122
商品詳細
収録内容
本編
  • あの頃、片桐と……(1)
  • あの頃、片桐と……(2)
  • ブスの才能
  • 同窓会
  • ようこそ先輩
  • エンディング
特典映像
  • エレ片 in 越後湯沢
副音声
  • エレ片3人によるコメンタリー

結局、片桐さんが面白い

──オープニング映像はエレ片の10年をギュッとまとめたような内容でしたね。

今立進 イラストを描いてくれたイラストレーターのオオタヤスシさんは、「エレ片のコント太郎」のリスナーさんなんです。いつもラジオで放送されている会話をそのオンエアの間に絵にして送ってくれていて。それで今回お願いしました。

片桐仁 オープニング映像にはオオタさんのエレ片愛が詰まってます。

左からやついいちろう、片桐仁、今立進。

左からやついいちろう、片桐仁、今立進。

──オープニング曲はFPMの書き下ろしですか?

やついいちろう はい。ラジオのオープニングテーマとしてFPMさんの「paparuwa」をずっと使っているんですけど、10周年の記念にライブのオープニング曲を作ってもらいたいなと思っていて。その話をFPMさんにしたら快く引き受けてくださいました。「とにかくタマキンがでかい感じの曲にした」って言ってました。

片桐 え、あの曲?

やつい 「バババーン」って、まあなんとなくチンコがデカそうなイメージはあるじゃないですか。

今立 そういうことだとは(笑)。普通にカッコいい曲だと思ってた。

やつい DVDのジャケットにもなっている仏像のイメージも伝えていたので、そのバーンみたいな感じをFPMさんは「タマキンがデカい」って表現したんだと思います(笑)。

──収録される各コントについてお話を伺いたいのですが、1本目の「あの頃、片桐と……」は片桐さんの人生を凝縮したコントでした。

やつい 10年っていう節目と、これで「コントの人」を一旦終わりにするっていうのがあったのでこういう内容にしました。

やついいちろう

やついいちろう

──片桐さんをフィーチャーしたのはなぜですか?

やつい 結局、片桐さんが面白いんじゃないかってことですね。片桐さんが誰かを演じるよりも、片桐さんが経験したことをやったほうが絶対に説得力があるし、その経験していること自体が稀有だから。

今立 ラジオで10年の間にしゃべってきたことが溜まってたんですよね。片桐さんの幼少時代のこととか。

──劇中に出てくるエピソードはすべて実話なんですよね。

今立 はい。ディテールはちゃんと片桐さんに確認して。セットの中には当時の「コミックボンボン」とかも揃えてます。

片桐 好きだったのは「デラべっぴん」と「スコラ」なんですけど、「スコラ」が用意できなかったんですよねー。「デラべっぴん」は久しぶりに見ました。あの頃のエロ本見ると、その瞬間に10代に戻ります。

今立 ずっと見てましたもん。本番直前まで。

やつい エロ本に顔をこすりつけるくだりも本当にやってたことですからね。

片桐 やっていたのは20歳くらいのときでしたけど。でもこれ、あるあるですけどね。……あるあるですよね?

──う、うーん。

片桐 あくまでも、エロ本の中に入りたいっていう目的がありますから。こすりつけたいわけじゃない。柔らかさを感じたいんです。

片桐仁

片桐仁

今立 紙だから!

──結末は今までの「コントの人」とは少し違うテイストでしたね。

やつい 明るい感じにもできたんですけど、主演の言うとおりに書き替えました。

今立 本人が言ってた未来図です(笑)。

片桐 あのとき多摩美(相方・小林賢太郎と出会った多摩美術大学)に行ってなかったらこうなってただろうなっていう末路です。

世の中に対するヘイトをコントにしたらこんな感じになっちゃった

──続いては「ブスの才能」。女子陸上部のコントです。

やつい 片桐さんが昔、ジョイナーに似てるって言っていて。

片桐 俺ジョイナーに似てるなんて言った?

やつい 言ってたよ。ジョイナーと同じ服着てきたことあったじゃん。それがまず記憶の中に残っていて。

コント「ブスの才能」より。

コント「ブスの才能」より。

──そのキャラクターから作ったコントということですか。

やつい いや、ブスが先ですね。

片桐 やついはブスが好きですから。

やつい 世の中に対するヘイトですよ。能力があっても見かけが悪いとスポンサーが付かないとか、そういうことに対するヘイトをコントにしたらこんな感じになっちゃった(笑)。でも、徹底的にやってみたらどうなるのかなっていう実験でもありました。

──今立さんが演じているキャラクターは、最初は片桐さん演じる駅伝選手・仁子の味方だったのに、見事な手のひら返しでした。

今立 まったく信念がないですね。全部流されてる。ああいう子が一番怖いかもしれません。

──やっていく中で生まれたキャラクターですか?

今立 あんまりセリフがないなーと思って。

片桐 あはははは!(笑) エレ片のとき、今立はほぼ自分で全部やるんですよ。

今立 セリフが少ないなと思って、入れられるところを勝ち取っていった結果です。

やつい 今立の役は3人のコントの醍醐味ですよね。大して面白くないことでも、3人目が被せると面白くなったりするじゃないですか。3人コントでしかできない一手というか。そういう意味ではキーですね。