豊崎愛生「love your Best」PR

豊崎愛生

豊崎愛生

初ベストに込めた趣味とこだわり / 念願のアナログ制作現場へ

豊崎愛生が初のベストアルバム「love your Best」を7月19日にリリースする。声優を本業としながら、ソロアーティストとして、さらには声優ユニット・スフィアの一員として、精力的に音楽活動を行っている彼女。ベストアルバムには歴代のシングル楽曲のみならず、これまでに発表されたすべてのソロ楽曲から豊崎自身がセレクトした16曲が収められている。さらに本作はアナログ盤「love your Best Analog Selection」も同時発売されるが、こちらは「レコードで聴きたい曲」という観点から、CDとは異なる選曲がなされている。

豊崎のソロ楽曲は、安藤裕子、つじあやの、たむらぱん、クラムボン、佐藤タイジ(シアターブルック)、ROLLYといった個性あふれるアーティストとのコラボレーションが多く、リリース発表の際には制作クレジットにもたびたび注目が集まる。これは豊崎自身のリスナーとしての音楽的嗜好を反映したもので、「love your Best」を通じて改めて彼女の音楽に触れてみると、そのこだわりがしっかりと伝わってくる。この特集では、豊崎の音楽的ルーツを探りながら、今作の選曲意図や音楽活動への思いなどを聞いた。

また今回は、レコード店に足繁く通っているというアナログ愛好家の豊崎が、念願叶って自身のアナログ盤をリリースすることを記念して、実際に「love your Best Analog Selection」が作られたソニーのカッティングルームとマスタリングルームを訪問。マスタリングルームではプロ仕様のオーディオ機器でアナログレコードが試聴できるということで、豊崎には自身のコレクションからお気に入りのレコードを5枚持参してもらい、それぞれの盤への思い入れも語ってもらった。

取材・文 / 臼杵成晃
撮影 / 上山陽介

豊崎愛生「love your Best」
2017年7月19日発売 / ミュージックレイン
豊崎愛生「love your Best」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
3500円 / SMCL-489~90

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豊崎愛生「love your Best」通常盤

通常盤 [CD]
3000円 / SMCL-491

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CD収録曲
  1. 一千年の散歩中
    [作詞・作曲:安藤裕子 / 編曲:森俊之]
  2. 春風 SHUN PU
    [作詞・作曲:つじあやの / 編曲:関淳二郎]
  3. シャムロック
    [作詞:古屋真 / 作曲・編曲:関淳二郎]
  4. 片想いのテーマ
    [作詞・作曲:つじあやの / 編曲:関淳二郎]
  5. クローバー
    [作詞・作曲・編曲:aokado]
  6. オリオンとスパンコール
    [作詞:古屋真 / 作曲:大沢圭一 / 編曲:関淳二郎、大沢圭一]
  7. シロツメクサ
    [作詞:千葉はな / 作曲:市川和則 / 編曲:塚本亮]
  8. ほおずき
    [作詞・作曲・編曲:蔡忠浩]
  9. Dill
    [作詞:原田郁子 / 作曲:mito / 編曲:クラムボン]
  10. パタパ
    [作詞・作曲・編曲:田村歩美]
  11. 叶えたまえ
    [作詞・作曲:佐藤泰司 / 編曲:シアターブルック]
  12. letter writer
    [作詞・作曲:田淵智也 / 編曲:関淳二郎]
  13. 君にありがとう
    [作詞・作曲・編曲:奥華子]
  14. music
    [作詞:つじあやの / 作曲:mito / 編曲:よだれ虫オールスターズのみなさん]
  15. love your life
    [作詞・作曲:Rie fu / 編曲:馬場一嘉]
  16. 猫になる
    [作詞・作曲:安藤裕子 / 編曲:関淳二郎]
初回限定盤DVD収録内容
  • 「猫になる」Music Clip
  • Best Album TV SPOT 15sec+30sec
豊崎愛生「love your Best Analog Selection」
2017年7月19日発売 / ミュージックレイン
豊崎愛生「love your Best Analog Selection」アナログ盤

アナログ盤
3500円 / SMJL-101

Amazon.co.jp

収録曲

SIDE A

  1. love your life
    [作詞・作曲:Rie fu / 編曲:馬場一嘉]
  2. オリオンとスパンコール
    [作詞:古屋真 / 作曲:大沢圭一 / 編曲:関淳二郎、大沢圭一]
  3. ぼくを探して
    [作詞:Chara+加藤哉子 / 作曲:Chara / 編曲:SWING-O a.k.a.45]
  4. 春風 SHUN PU
    [作詞・作曲:つじあやの / 編曲:関淳二郎]
  5. letter writer
    [作詞・作曲:田淵智也 / 編曲:関淳二郎]

SIDE B

  1. CHEEKY
    [作詞・作曲:安藤裕子 / 編曲:山本隆二]
  2. Uh-LaLa
    [作詞・作曲:つじあやの / 編曲:関淳二郎]
  3. music
    [作詞:つじあやの / 作曲:mito / 編曲:よだれ虫オールスターズのみなさん]
  4. ディライト
    [作詞・作曲・編曲:田村歩美]

30歳の節目にベストアルバムを

──ベストアルバムと言うと、よくあるのは“歴代のシングル全曲網羅”ですが、豊崎さんの「love your Best」はそうではなく、CDとアナログ盤を総合してもシングル表題曲が4つ入ってないんですよね。

あー、そうかもしれない(笑)。

──かつ、2枚組や2形態で1つはシングル網羅、1つは自選やリクエストみたいな形もよくありますけど、今作は自選ベストのCDと、同じく自選で「アナログで聴きたい曲」を集めたアナログ12inchという珍しいリリース形態です。わりとやりたい放題だなという印象なんですけど(笑)。

うふふ(笑)。そうですね。選曲はスタッフのみんなと話し合いながら決めたんですけど、曲順とかは自分で決めさせていただいて。本当にお気に入りのベストアルバムになりました。

──同じスフィアの戸松遥さんもそうでしたけど、ベストアルバムは5周年や10周年などキリのよいところに合わせたタイミングではないんですね(参照:戸松遥 ベストアルバム2枚同時発売記念インタビュー)。

周年のタイミングではないんですけど、私は今30歳で、次の誕生日(10月28日)で31歳になるんです。デビュー曲の「love your life」を発表したのも2009年の誕生日だったりして、自分の中では何周年、何年目というよりは、年齢的なところで「大台に乗ったな」という区切りの意識があって(笑)、仕事についてもいろいろ考えることが多い時期だったんです。人生を長い目で見たときに「30歳でベストアルバムを出した」ってわかりやすいので、このタイミングでベストを出させてもらえるのはありがたいです。

──30歳になって、何か大きな変化はありましたか?

うーん、特に変わったと実感したことはないんですけど……デビューからこれまでに15枚のシングルを出していて、今回ベストを作るにあたり改めて全部の曲を振り返ったときに「こんなに経っていたのか」と過ごしてきた時間を実感しました。

──確かに豊崎さんは大量の楽曲を世に送り出してるんですよね。8年弱でシングル15枚、オリジナルアルバム3枚、さらにスフィアでの作品も9年間の間に多数出ていますし、アニメのキャラクターソングまで含めると膨大な数になります。専業の音楽家よりも多いんじゃないかというくらい。

そうなんですよ。だからなのか、体感的にはそれほど時間が経っていたという意識がなくて。それはたぶん、それだけ密度の濃い活動ができていたからだと思うんです。

2枚のコンピを作ってプレゼン

──ベストアルバムという形で改めて豊崎さんの音楽を聴いて、ものすごく狙いのはっきりした、音楽性にブレのない方だなと感じました。音楽的なバリエーションはいろいろあるけど、1本筋が通っていると言うか。そもそもソロでの活動を始める際、どんな音楽がやりたいというはっきりしたビジョンが豊崎さんの中にあったんですか?

いろんな音楽が好きだったんですけど、自分の声質を考えたときに、私が普段聴いている泥臭いパブロックみたいなものはできないだろうし(笑)、お客さん的にもそこは求めてないだろうなって。もし自分で歌って自分のことを本名名義で表現するのなら、優しい音楽がやりたいなと思ったんです。それがまず根本にあって、「じゃあ優しい音楽、耳ざわりのいい音楽、柔らかく伝わる曲ってどんなのだろう」と考えて、「私が歌うならこういうアーティストさんのような音楽がやりたいです」という内容のコンピレーションアルバムを作りました。自分でセレクトした曲を集めて焼いたCDと、それはそれとして「普段はこういう音楽を聴いてます」というCDを2枚作って。

豊崎愛生

豊崎愛生

──客観的な視点も入れたDISC 1と、自分の骨格を表現したDISC 2の2枚組コンピを(笑)。

はい(笑)。その2枚組のCDでプレゼンをして。その中に例えば、羊毛とおはなさんや、最近ついにご一緒させていただけたハンバート ハンバートさんが入ってたんです。それを元にディレクターさんも「だったらこういうアーティストもいいんじゃない?」とアイデアを出してくださって。最初はDISC 1に沿って、歌いやすい、優しい音楽の道路を進んでいったんですけど、だんだんそこにDISC 2の要素が混ざってきて、例えばシアターブルックさんとグラムをやったり……。

──シングル曲「叶えたまえ」(2014年7月発売)で「作詞・作曲:佐藤タイジ」というクレジットが出てきたときは「あれっ?」と思いました。

だんだんその2つが融合されてきた感じはあります。でもどちらにしても、もともと好きだったアーティストさんと一緒に音楽ができているのは本当に奇跡みたいだし、感謝の気持ちしかないですね。