THE 夏の魔物

THE 夏の魔物

生身のロックバンド宣言!ニューシングルで見せる“核”とは

THE 夏の魔物が1stシングル「僕と君のロックンロール」をリリースする。塚本舞の卒業発表や、麻宮みずほ(朝倉みずほ / ex. BELLRING少女ハート)の新加入など、常に話題に事欠かない彼らだが、このタイミングで自主レーベル「MAMONO RECORDS」の設立も決定。そのリリース第1弾としてストレートなロックナンバーを世に放つこととなった。

これを受けて音楽ナタリーではメンバーを2組に分けてのインタビューを実施。前半では成田大致、泉茉里、麻宮みずほの3名、後半では塚本舞、大内雷電、アントーニオ本多、鏡るびいの4名のインタビューをそれぞれお届けする。

取材・文 / 大山卓也
撮影 / 西槇太一

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THE 夏の魔物「僕と君のロックンロール」
2017年3月15日発売 / MAMONO RECORDS
「僕と君のロックンロール」
[CD] 1080円
NNMM-0001
収録内容
収録曲
  1. 僕と君のロックンロール
  2. over the hill

“成田大致・泉茉里・麻宮みずほ インタビュー

左から泉茉里、成田大致、麻宮みずほ。

生身の自分を見せる曲

──THE 夏の魔物としての1stシングル「僕と君のロックンロール」が完成しましたね。

成田大致 はい、去年リリースしたアルバムはある意味で集大成というか、今までの総括みたいなアルバムだったから、次の作品は新しい一歩になるだろうと思ってて。

──その新しい一歩をこの曲で表現した?

成田 そうですね。ポニーキャニオン期の曲はトラック数が200以上とかあって、生バンドでは再現不可能な曲が多かったんです。1曲の中でめまぐるしく展開が変わったりする、いわゆる“ジェットコースターサウンド”っていうものを目指してた。でもそういう曲は、これ以上ないぐらいやったんで、あとは引き算だなって。アルバムを作ってるときにそれに気付き始めて、次の作品では生身の俺らを打ち出していこうと思ったんです。

──確かに今回の曲は、魔物史上最高にシンプルな仕上がりです。

成田 今、全員の状態がいいんですよ。ライブをやっててもリハしてても普段みんなでいるときもファミリー感みたいのがある。そんな自分たちの核の部分をシンプルに伝えたいって思ったら、このサウンドになったんです。

──ポニーキャニオン期は、展開が複雑でトラック数も多い、情報量の多いサウンドを大きな武器にしてきましたよね。そうしたスタイルは捨てて、今後はこういうストレートな路線で行くということですか?

成田 いや、そういうことでもなくて。今回なぜここまで引き算をしたかっていうと、これが1stシングルだからなんです。

──原点に返るということ?

成田 そうです。だから今後はここから変化していく過程を見せたいと思っていて。例えば今は生バンド編成でライブをやってますけど、バンドのメンバーが録ったものにヒャダインさんがシンセをダビングするとか、俺らにしかできないそういう挑戦をこれからやっていきたくて。その前に一度自分たちの核になる部分を見せておこうと思ったんです。

プロレスはもうやらない

──茉里さんはこの曲を初めて聴いたとき、どう感じましたか?

泉茉里 素直にうれしかったです。もともとバンドが好きで、軽音楽部でギターやったりとかしてたんで、私にとってもこの曲は原点だなって思えて。「こういう感じで歌いたい」っていうイメージのまま、納得してレコーディングできました。

──ロックバンド的なアプローチが成田さん以外のメンバーにもハマったんですね。

成田 今まではクロスオーバーユニットを名乗って、ロック、プロレス、アイドルとかいろんなジャンルの橋渡し役になるってことを意識してたんですけど、もうずっとライブでプロレスやってないし、歌と演奏だけでやっていくんだってところを見せたくて。「夏の魔物」から「THE 夏の魔物」になったのも、そういう部分がもっと世の中に伝わるようにっていう狙いなんです。

成田大致

成田大致

──じゃあプロレスはもうやらないんですか?

成田 今はそうですね。アントンさん(アントーニオ本多)も、プロレスはなくていいと思ってる。これもさっきの曲の話と一緒なんですけど、プロレスをやろうと思えばいつでもできるんです。でも今はそうじゃなくて、もっと自分たちの核の部分を掘り下げて、足腰を強くしていく時期なのかなって。

茉里 うん、昔は「ワチャワチャやってるクロスオーバーユニットです! みんな違ってみんないい!」みたいな感じだったけど(笑)、最近はステージでみんな「ロックです」っていう姿勢をちゃんと表現できてると思う。お客さんも結局こっち側が見せるものに対して反応するから、こっちのロックに対してロックで返してくれてるみたいな。そういう手応えはありますね。