THE BACK HORN「孤独を繋いで」PR

THE BACK HORN

THE BACK HORN

“孤独”という名の優しい言葉

THE BACK HORNが7月5日にニューシングル「孤独を繋いで」をリリースした。

昨年10月発売のシングル「With You」では亀田誠治、今年2月発売のシングル「あなたが待ってる」では宇多田ヒカルをプロデューサーに迎えたTHE BACK HORN。この2曲を経て、彼らは今回メンバーのみで「孤独を繋いで」を完成させた。音楽ナタリーではメンバー4人にインタビューを行い、THE BACK HORNらしいロックナンバーを表題曲とした本作について話を聞いた。

取材・文 / 小野島大
撮影 / 後藤倫人

THE BACK HORN「孤独を繋いで」
2017年7月5日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
THE BACK HORN「孤独を繋いで」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
2160円 / VIZL-1165

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THE BACK HORN「孤独を繋いで」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37285

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CD収録曲
  1. 孤独を繋いで
  2. 導火線
  3. 夏の残像
初回限定盤DVD収録内容
  1. オープニング -夜明けの息吹-(Live SE「KYO-MEIホールツアー」~月影のシンフォニー~)
  2. トロイメライ
  3. 閉ざされた世界
  4. カラス
  5. 悪人
  6. シンフォニア
  7. With You
  8. コバルトブルー

再認識したTHE BACK HORNらしさ

──亀田誠治さん、宇多田ヒカルさんと、外部プロデューサーと作ったシングルが2枚続き、ひさびさにメンバー4人だけで作った作品です。(参照:THE BACK HORN「With You」インタビュー / THE BACK HORN&宇多田ヒカル共同プロデュース曲「あなたが待ってる」インタビュー

松田晋二(Dr) それは意識しましたね。今このタイミングで、この4人でTHE BACK HORNとして響くもの、歌うべきことをやっていこうということで作業が始まったので。

──4人でがっちり話し合ったんですか。

松田 そういうものを作ろうという話はしました。大枠の向かうべき場所だけ決めて、あとは各自曲を出していこうと。

山田将司(Vo) 特にテーマ的なことは決めなかったけど、各自感じてることをTHE BACK HORNとしてしっかり表現していこうと。より強く、ね。

松田 亀田さんにしても宇多田さんにしても、その人と一緒に作ることで、ひょっとしたらTHE BACK HORNの新しい何かを引き出してもらえたら、というところまで考えて作ったんですけど、この4人に戻って改めてTHE BACK HORNとは何かを考えて、例えばライブで演奏するときに、お客さんと1つになって盛り上がれるような、俺たちの気持ちも燃え上がるような曲がいいな、と。今までの2曲はわりと静かな、包まれるような曲でしたからね。そういう話は出てました。

松田晋二(Dr)

松田晋二(Dr)

──亀田さん、宇多田さんという2人とやることで、気付いたこと、得られたもの、彼らによって変わった部分などは。

松田 逆に、変わらない部分はすごくわかったというか。亀田さんも宇多田さんも、THE BACK HORNらしさをなるべく引き出そうとしてくれたと思うんですよ。そういう意味ではできあがったものはTHE BACK HORNらしさが抽出されたものになったと思うんです。化学変化で「これは新しいものができたな」というよりは、そういう人たちとタッグを組んでやっても、THE BACK HORNらしくできあがる自分たちらしさ、みたいなものは常に出てくるんだなと感じましたね。

──“THE BACK HORNらしさ”ってなんですか?

松田 それはうまく言葉にできないんですけど、自分たちが演奏して音を出して、ちゃんと俺たちが歌うべきことを歌ってるな、とハンコを押せるようなものがあれば、THE BACK HORNになるんだとわかった。

山田 亀田さんもヒカルちゃんも、「私とやってるんだからこうしてよ」みたいなところが全然なかったんですよ。メンバー各々のフレーズとかプレイスタイルをそのまま持ち上げてくれた。だからTHE BACK HORNらしさが生きたというかね。

亀田と宇多田が“持ち上げてくれた”

──自分たちだけではできなかったこともあったわけですよね。

山田 もちろんありました。レコーディングの現場の雰囲気から、鍵盤やストリングスのアレンジから。でも変えてくれたというより、持ち上げてくれた感じなんですよね。4人だけでやってる感じを持ち上げつつ、ほかの要素を足してくれたというか。自分たちのプレイとか歌を、肯定してくれるんです。「そのままでいいよ」と言ってくれることが多くて。

──2人のやり方などで吸収できることとか、ありました?

山田 ありました。ヒカルちゃんには歌のディレクションやボーカルテイク選びもしてもらったから。自分はここまで潔い選び方はできないなってぐらい、ざっくり選んできて。その判断基準は近年の俺にはなかったなと。

山田将司(Vo)

山田将司(Vo)

──具体的には?

山田 自分は音程ばかり気にしてたなと。でも彼女はただ「グッと来るか来ないか」でしっかり選べてる。

──情熱や気迫が伝わるかどうか。

山田 そうそう。音程が合ってるかだけじゃなくて、雰囲気だったりそういった部分を重視する、みたいな。

──なるほど。逆に言うと、それが彼女の考える「THE BACK HORNらしさ」かもしれないですね。

山田 ですね、うん。

──菅波さんはいかがですか。

菅波栄純(G) そうですね……「With You」も「あなたが待ってる」も、音源を自分で聴き返すことが多くて。普通に聴きたくなって聴いてる。音源作るのって、自分が聴きたいものがないから作る、って欲が根本にある気がするんですよ。なのでその2回のレコーディングを経て、そういうものをひさしぶりにフレッシュに感じられるようになったなと。

──間違いなく自分たちがやっている演奏だけど、でも自分たちでないような新鮮な感覚もある。

菅波 そう。どこがTHE BACK HORNらしいのかは俺も言葉にはできないですけど、でも「確かに俺らがやってるものだな」と感じると同時に、リスナーとして新鮮でいい音源が録れてるなという気がする。