SawanoHiroyuki[nZk]「2V-ALK」PR

SawanoHiroyuki[nZk]

SawanoHiroyuki[nZk]

[nZk]プロジェクトに刻む
自分の信じる音楽

劇伴作家・澤野弘之によるボーカルプロジェクト、SawanoHiroyuki[nZk]が約2年ぶりとなるニューアルバム「2V-ALK」(ウォーク)をリリースした。

本作は「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」のオープニングテーマ「Into the sky」や「甲鉄城のカバネリ 総集編」エンディングテーマの「ninelie<cry-v>」、「Re:CREATORS」オープニングテーマの「gravityWall」「sh0ut」など、1stアルバム「o1」以降に発表されたタイアップ楽曲を網羅。それに加え、ゲームソフト「SOUL REVERSE ZERO」のオープニングテーマとなる「e of s」をはじめとする新曲群と、サントラなどで発表された既発曲の[nZk]バージョン、さらには2015年開催のディスプレイコンテストで優勝したタワーレコード八王子店でのみ放送されていた幻の楽曲「ëmot1on」がボーナストラックとして収録されている。

mizuki、Tielle、Gemie、Aimerといった女性ボーカリストに加え、Survive Said The Prophetのボーカル・Yoshを迎えて制作された「2V-ALK」。SawanoHiroyuki[nZk]の新たな可能性を感じさせるその内容について、澤野に話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき

SawanoHiroyuki[nZk]「2V-ALK」
2017年9月20日発売 / SACRA MUSIC
SawanoHiroyuki[nZk]「2V-ALK」初回限定盤

初回限定盤 [CD+Blu-ray]
4536円 / VVCL-1098~9

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SawanoHiroyuki[nZk]「2V-ALK」通常盤

通常盤 [CD]
3240円 / VVCL-1100

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CD収録曲
  1. 1ntr0duct10n
  2. Amazing Trees / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
  3. gravityWall / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle & Gemie
  4. e of s / by SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki
  5. Club Ki3ε / by SawanoHiroyuki[nZk]:Gemie
  6. VV-ALK / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
  7. rabBIThole / by SawanoHiroyuki[nZk]:Yosh
  8. ninelie / by SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer
  9. sh0ut / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle & Gemie
  10. ViEW / by SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki
  11. mio MARE <2v-alk_v> / by SawanoHiroyuki[nZk]:Yosh
  12. CRYst-Alise / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
  13. Next 2 U -eUC- / by SawanoHiroyuki[nZk]:naNami
  14. HERE I AM <2v-alk_v> / by SawanoHiroyuki[nZk]:Gemie
  15. Into the sky / by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
  16. pian0s0l0
  17. ëmot1on ※BONUS TRACK
初回限定盤Blu-ray収録内容

Slave of Love TOUR 2017 at Shibuya WWW

  • 「Into the Sky」MUSIC VIDEO
  • 「gravityWall」MUSIC VIDEO
  • 「sh0ut」MUSIC VIDEO
  • 「e of s(game edit)」MUSIC VIDEO
  • 「澤野弘之 LIVE[nZk]004(2016/11/03@TOKYO DOME CITY HALL)」ライブ映像

最後になっても悔いが残らないようなものにしよう

──SawanoHiroyuki[nZk]名義としては約2年ぶりとなるアルバムですね。ボーナストラックを含め全17曲を収録するボリュームたっぷりの内容になりました。

それは狙ってるところがあったんですよ。今回は「Into the Sky EP」(2016年6月リリースの4thシングル)以降のタイアップ曲だけでも9曲あったんで、仮に一般的な12曲入りのアルバムにしようとすると新曲が3曲しか入らない。それだと「知ってる曲ばっかだよ」って言われちゃうと思ったんで、もうちょっと入れたいなと。単純に、2年ぶりだからたくさん聴いてもらいたいなという気持ちもありましたしね。

──リスナーとしてはお得感が大きいですよね。

あともう1つ。僕は今こうやって幸いなことに[nZk]プロジェクトをやらせてもらってますけど、今後も当たり前のようにずっと続けられるだろうなっていう安心した目では見ていないんですよね。前回の「o1」を出したときに「2ndアルバムはどんなものにしたいですか?」って聞かれたことがありましたけど、そこでも「いや、出せるかどうかまずわかんないので」って答えてたくらいですから。なので、出せるときには自分の思っているものすべてを詰め込みたいなと。このアルバムが最後になっても悔いが残らないようなものにしようと。そんな気持ちからこの曲数になったところもありました。

──アルバムの全体像に関しては何か思い描いていたものはありましたか?

タイトルに対する自分なりの意味付けはあるんですけど、コンセプトを決めて進めていくというよりは既存曲がたくさんある中で、ほかにどんな曲があればアルバムとしてのバリエーションが広がるかなっていうことを考えて新曲は作っていった感じですね。全体のバランスを見ながら。

──タイアップ曲はパワーが強くインパクトのあるサウンドメイキングが印象的ですが、新録されたアルバム曲はどこかリラックスした雰囲気で、澤野さんの音楽的嗜好が色濃く出ている雰囲気がありますよね。それが1枚のアルバムとしてすごくいい流れを生んでいたように感じました。

あー、確かにタイアップの曲はアニメのオープニングテーマだったりもするので、わりと勢いやパワーを重視してますからね。サウンド的にもエレキギターの音を強めに出してロック寄りにすることを意識したりもするし。逆にアルバム曲に関しては、最近の僕が影響を受けている海外のサウンドの雰囲気と言いますか、ポップ感を出したデジタルサウンドをイメージして作っていったところはありました。音色選びや曲の構成に関してもそう。それを既存曲と並べたときにいい抑揚が付けばいいなっていう。

──今の澤野さんが影響を受けている海外アーティストってどのあたりなんですか?

ここ数年の、アメリカとかのヒットチャートの上位に入っている楽曲のサウンドがホントに好きなんですよ。例えばMaroon 5なんかは、デビュー当初はバンドサウンドでしたけど、だんだんデジタル色を取り入れていって、最近はもうバンドではあるけどCDはほぼ打ち込みで作っちゃってる。テイラー・スウィフトももともとはカントリー的な曲だったけど、今はほぼデジタルポップじゃないですか。そのあたりのエンタテインメントしてる音楽、サウンド感がすごく好きなんで、そこからの影響は大きいと思います。OneRepublicとかもホント好きでよく聴いてますからね。そういった影響を今回のアルバムには素直に入れ込めた実感もあるので、前作の「o1」に比べるとポップな作品になったなって個人的には思ってます。ま、ポップとは言っても“僕なりの”ではありますけど。

海外からの影響を常に受けていたい

──ちょっと個人的な興味で伺うんですけど、澤野さんが今、シンパシーを感じる日本のアーティストっていたりするんですか?

そこに関しても、海外のサウンドに影響を受けていることがわかる方、洋楽っぽい雰囲気を持った曲を作っている方が気になる感じですかね。最近だと、MIYAVIさんはもうホントに洋楽みたいなアルバムを作ってらっしゃるんで、「こういうことやる人がいるんだ!」ってすごく思ったり。あとたまたまTVで聴いたHARUHIさんのCDも最近買いました。

──なるほど。お二人とも海外生活の経験があるし、洋楽から受けた影響は強いはずですよね。

そういう方はやっぱり海外っぽさを持っていますよね。で、僕にとってはそういう曲こそが耳に留まるんですよ。

──澤野さんの作る楽曲も“洋楽っぽい”と形容されることが多いですけど、それは常日頃から海外の音楽を積極的にインプットしているからこそなんでしょうね。

僕は海外からの影響を常に受けていたい気持ちが強いんですよ。海外のサウンドは常に最先端だと思うし、それを聴くと純粋に「カッコいいことやってんな」って感じますから。

──で、それを澤野さんのフィルターを通してアウトプットすると。

そう。僕は日本人だし、子供の頃は歌謡曲やJ-POPを聴いて育ってきてるから、どうしたって日本人っぽさが出てしまうものだとは思うんですよ。メロディの部分なんかでは。でも自分が今やる音楽としては、それをそのまま日本人っぽい曲として出すよりは、洋楽から影響を受けたグルーヴやアレンジを自分なりの解釈で打ち出すことで、僕なりのアプローチを感じてもらえる曲になったら面白いかなって思うんです。そこは歌モノの曲に限らず、劇伴に対しても同じように思っていて、何年か前からは意識的に実践してることではありますね。