まふまふ「明日色ワールドエンド」PR

まふまふ

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シーンを揺るがす“何でも屋”の快進撃

まふまふがソロアルバム「明日色ワールドエンド」をリリースした。

ニコニコ動画などの動画共有サイトで“歌ってみた”動画の投稿者としてキャリアをスタートさせたまふまふ。今ではAfter the Rainの一員として活動するほか、数々のアニメにテーマ曲を提供するなど、ボーカリストとしてもクリエイターとしても注目を集めている。音楽ナタリーでは「明日色ワールドエンド」のリリースを記念して、まふまふへのソロインタビューを実施。数々のニュースで大きな注目を集めた今年の歩みを振り返りつつ、“何でも屋”を自称する異色のクリエイターの実像に迫った。

取材・文 / 倉嶌孝彦

まふまふ「明日色ワールドエンド」
2017年10月18日発売 / NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
まふまふ「明日色ワールドエンド」初回限定盤A

初回限定盤A [CD+DVD]
2700円 / GNCL-1274

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まふまふ「明日色ワールドエンド」初回限定盤B

初回限定盤B [CD+DVD]
2700円 / GNCL-1275

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まふまふ「明日色ワールドエンド」通常盤

通常盤 [CD]
2160円 / GNCL-1276

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CD収録曲
  1. [Nexus]
  2. 輪廻転生
  3. 立ち入り禁止
  4. 眠れる森のシンデレラ
  5. 水彩銀河のクロニクル
  6. 夢のまた夢
  7. ふたりぼっち
  8. [Anonymous]
  9. 罰ゲーム
  10. フューリー
  11. 悪魔の証明
  12. 恋と微炭酸ソーダ
  13. 常夜の国の遊びかた
  14. すーぱーぬこになりたい
  15. [Lycoris]
  16. 終点
初回限定盤A DVD収録内容
  • 「まふまふ一人旅~ぶらり温泉街を行く~」
初回限定盤B DVD収録内容
  • 「夢のまた夢」MV&メイキング(実写ver.)
  • 「輪廻転生」MV&メイキング(実写ver.)
  • 「ひきこもりでもLIVEがしたい!」@幕張メッセ ライブ映像(2曲収録予定)

やっぱり僕の活動のメインは動画なんだ

──今年はタイアップ決定や楽曲提供の話題など、多くのニュースでまふまふさんに注目が集まったと思います。

ありがたいことに、個人的に今年は去年と比べて爆発的に忙しくなりました。

──年明け1月からはソロでは初となるワンマンライブをツアー形式で実施しました(参照:まふまふ、大盛況の幕張ワンマンでツアー完遂「僕は一生音楽をやりたい」)。いろんなイベントへの出演経験はありますし、After the Rainでは大規模なワンマンライブをすでにやっていたこともあり、ソロで初めてのワンマンだったのは意外でした。

実は今までずっとワンマンライブをやることを避けてきたんです。もともと僕は動画投稿者なので、動画を使って歌と映像を届けることで僕の音楽は完結していると思っていて。だからステージで歌を披露することに関してそこまで興味がなかった。でもそれってライブをしないための言い訳みたいに聞こえてしまうなって、ふと気付いて。僕は子供のときから、人間は知らないことを知ったとき、できなかったことができるようになった瞬間に成長するものだと思っているんです。動画で僕の音楽が完結しているという思いは変わらないんですけど、ワンマンライブをやってみたら成長できるかもしれない、そう思ってやってみました。

──ワンマンを経て、何かご自身の中で変化や成長はありましたか?

ありました。僕はもともと完成された音楽って音源でしか実現できないと思っていたんですけど、ライブ会場のような場所で完成される音楽の形もあるということに気付きました。ライブはやり直しがきかないものですから、何か失敗してしまうことがあるかもしれないけど、ライブにはライブのよさがあるんだなって。ただライブって単発では数千人だし、ツアーをやってやっと数万人に音楽が届けられるんですよね。動画を使えば何十万回も再生されて、より多くの人に曲を聴いてもらえるし、動画だったら音楽を聴くのにお金もかからないな、みたいなことは考えてました。やっぱり僕の活動のメインは動画なんだなって。

──After the Rainとして数々のアニメタイアップを獲得しただけでなく、「ゲーマーズ!」や「おそ松さん」2期など楽曲を提供する機会も増えて、作家としてのまふまふさんにもスポットが当たる機会が増えた印象があります。

作家としての僕に注目していただいたと言うのは恐縮です。確かに提供曲のお話は以前より増えましたけど、あぐらをかかずに日々勉強と思っています。

──もう1つ大きなニュースとしては工藤静香さんへの楽曲提供というものがありました(参照:工藤静香の30周年アルバム「凛」に玉置浩二、まふまふ、松本孝弘ら楽曲提供)。意外な組み合わせに驚いた方々も多かったと思いますが、これはどういう経緯で?

以前から僕の曲を聴いてくれていたみたいなんですけど、突然「工藤静香さんから書き下ろしのお願いが来てます」って連絡があったんです。もう「僕でいいんですか?」という感じで。

──「禁忌と月明かり」という書き下ろし曲を提供しましたが、工藤さんの反応はいかがでしたか?

すごくよろこんでいただいて「頼んでよかったです。ありがとう」と声をかけていただきました。「こちらこそありがとうございます」って感じで貴重な体験をさせてもらいました。

──5月には埼玉・さいたまスーパーアリーナという大舞台でまふまふさん主催のイベント「ひきこもりたちでもフェスがしたい!」が開催されました(参照:まふまふ、仲間しかいない主催イベントで1万8千人熱狂)。まふまふさん個人だけではなく、天月-あまつき-さんや浦島坂田船のメンバー、「XYZ TOUR」の出演者たちにも注目が集まっている実感がありました。

僕らのようなネット出身のアーティストがあれだけの大舞台で好き勝手やるってことが今までなかったんですよね。今までできていなかったことを企画したり、ちょっと踏み込んだことをやったりするのが今の僕の役割だと思っています。ちょっと話は逸れてしまうんですけど、実はここ3年間くらいで仕事関係のトラブルに遭って詐欺まがいの被害を受けた人がこの界隈で何人もいるんです。例えば歌い手とかボカロPの人たちは基本的に事務所に入っていない人が多いし、被害に遭った人の中には事務所選びで失敗してしまった人たちもいます。そういう人たちが次の事務所が見つかるまで活動しやすい環境を提供できるような団体を作れないか、今実験的に試しているところで。そういうことを考えている中で「ひきフェス」という大きなイベントで満員の会場を見て、こういった機会を増やしていくためにも動画投稿者がもっと活動しやすい環境作りをすべきだと確信するに至りました。