Linked Horizon「進撃の軌跡」PR

Revo(Linked Horizon)×井上麻里奈(アルミン・アルレルト役)

Revo(Linked Horizon)×井上麻里奈(アルミン・アルレルト役)

アーティストと演者が振り返る「進撃の軌跡」

Linked Horizonが4年ぶりのニューアルバム「進撃の軌跡」をリリースした。

今作は「進撃の巨人」のために書かれた楽曲にさらにアニメの世界観に寄り添った6つの新曲を加えた、まさに同作へ全力で挑んだ作品。Revoはこれまでの楽曲をどのように作り、そしてアルバムをどう完成させたのか。アニメでアルミン役を務め、Revoがこれまで発表した作品にも参加したことがある井上麻里奈とのディープな対談から、アルバムの収録曲に込めた思いやアニメ「進撃の巨人」のこれまでの軌跡を伺った。

取材・文 / さやわか
撮影 / 江隈麗志

  • 1487

    989

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Linked Horizon「進撃の軌跡」
2017年5月17日発売 / ポニーキャニオン
Linked Horizon「進撃の軌跡」初回限定盤

初回限定盤 [CD+Blu-ray]
4298円 / PCCA-04539

Amazon.co.jp

Linked Horizon「進撃の軌跡」通常盤

通常盤 [CD]
3240円 / PCCA-04540

Amazon.co.jp

収録曲
  1. 二ヶ月後の君へ
  2. 紅蓮の弓矢
  3. 14文字の伝言
  4. 紅蓮の座標
  5. 最期の戦果
  6. 神の御業
  7. 自由の翼
  8. 双翼のヒカリ
  9. 自由の代償
  10. 彼女は冷たい棺の中で
  11. 心臓を捧げよ!
  12. 青春は花火のように(初回限定盤のみのボーナストラック)
初回限定盤Blu-ray収録内容
  • 自由の代償[劇場版Size]

紅白での共演で再会

井上麻里奈 私は以前、Sound Horizonの“Story CD”「Moira」に参加させていただいたんですが、その前からサンホラさんの曲を聴いていました。あとコンサートがすごいとか、そういう情報をサンホラ好きの友達から教えてもらっていたんです。だから「Moira」でお声かけいただいて、とても光栄でしたけど「どうして私が?」と思った覚えがあります。楽曲内に声を入れるお仕事って経験がなかったので、収録に行くまでどんな曲かわからないというのは少し不安もありました。

Revo かなり前のことで覚えていないところもありますが、意図的に曲を聴かせなかったというわけではない気がしますね。頼んだ時点では、曲が完成してなかっただけかな(笑)。

井上 収録時に曲を聴かせていただいて、「ここの部分にこういうセリフを入れてください」と言われたのも印象に残っています。「サンホラの音楽ってこうやって作られているんだ」って驚きました。

Revo アニメなどの映像作品の場合も、もちろん尺の制約はあると思うんですけど、音楽の場合も「この小節内に収まるようにセリフを入れなきゃいけない」とか、そういう尺の制限が厳しいんです。わりと役者の皆さんは苦労する部分だと思います。

井上 そもそも普段のアフレコは無音の中で演じさせていただくので、曲を聴きながらその世界観を意識してセリフを言うというのは、それまでにやったことのない面白いお仕事でした。やっぱり音楽に合わせると世界観に入り込みやすいので演じやすかったです。Revoさんは曲を作った時点でどういうキャラクターが曲に登場するか、ビジュアルまでイメージしながら作るんですか?

Revo そうですね。あとからコンサートをやる都合もあるので、キャラクターの設定はできれば細かいところまで先に作っておくようにします。デザインが完成するのが間に合えば、レコーディングの際に「このキャラです」ってお見せすることもありますし。

Revo

Revo

井上 私も「Moira」のコンサートを一度観に行かせていただきました。自分が演じたキャラを、客観的な立場で観ることができて「あっ、オリオンが! オリオンが弓矢を撃った!」とか思いながら楽しませていただきました。一緒にお仕事した中で特に印象的だったのは、2013年の「紅白歌合戦」でアニメ「『進撃の巨人』Season 1前期」オープニング主題歌「紅蓮の弓矢」のとき。“紅白スペシャルver.”ということで、曲の冒頭でアニメ本編と同じく私がナレーションをすることになって。

Revo ナレーションを入れることにしたのは僕の一存だったわけでもないんだけど、スペシャルバージョンで披露するにあたって、やはりアニメ本編と楽曲が組んでいる感じを出していきたいという話になったんです。それでアニメの映像を使わせていただいたうえで、アルミンのナレーションを入れることになりました。

井上 オファーをいただいて、単純にすごくうれしかったですね。「進撃の巨人」という作品で紅白に出られることもそうですし、声優として、役者として「紅白歌合戦」に参加できるっていうのもありがたいことでした。テレビの前でドキドキしながら拝見したんですよ! エレン役の梶(裕貴)くんがずっと悔しがっていて、いまだに「いいなー、紅白」って言われ続けいて。今回のアルバム「進撃の軌跡」でも「アルミンとリヴァイが声で参加したよ」って言ったら、また悔しがってました。

Revo 今回も梶くん出てないんですよね……。まあ最近のSound Horizonの作品では大活躍してもらっているので許してもらいたい!

井上 そうですよね。「Moira」で私の役だったオリオンも、成長してからは梶くんが演じていますし!

「ブラボー!」でRevoが登場したワケ

Revo 僕としても紅白のナレーションは、ひと言で言えば“胸熱”でしたね。Linked Horizonとしての活動では、アニメやゲームといった作品があって、それに音楽を付けることになるので、ちょっと一歩引いたスタンスで曲を作っているところがあるんです。原作は原作でちゃんとあるから、Sound Horizonで曲を作るような感覚で、役者さんにどんどんセリフを入れてもらおう、という感じではやってなくて。だから紅白のときにナレーションを入れてもらったことでより作品とのリンク感が出せて、うれしかったですね。

井上 もともと「進撃の巨人」でアルミンを演じることになったとき、アルミンだけをやる予定だったんですよ。でも台本の香盤表を見たら自分がナレーションもやることになっていて。監督さんに話を聞いたら「あくまでイメージだけど『進撃の巨人』の物語のずっとあとで、アルミンが当時を回想しながら、その記録を淡々と読み上げているようなナレーションで」というイメージを伝えられたんです。なのでアニメのナレーションのときは淡々とした感じでナレーションをしているんですけど、紅白のときはもう少しアルミンの感情のまま、気持ちをぶつけるという方向で参加させていただきました。それと2016年に東京国際フォーラムでやったスペシャルイベント「進撃祭」では、演奏に合わせて生でナレーションさせていただきましたけど、そのときもまた違った感覚で。

Revo そうでしたね。「進撃祭」のときは、生でアルミンのナレーションをお願いしたんですよね。

井上 進撃祭でのナレーション依頼を聞いたときは、私としてはむしろ「え、やってもいいんですか?」という気持ちでした。でも実際にやってみたら、やっぱり尺が決まっている楽曲の中で、生で声を入れさせていただくというのは非常にプレッシャーが大きかったですね。「進撃祭」のときはRevoさんも、キャスト朗読劇でナレーションをやってくださいましたよね。

Revo そう。まず最初にナレーションとして完全に“出オチ”みたいな感じで出てきて。

井上 そうそう。もうメチャクチャ面白くて、ちょっと衝撃的でした。あれはどうしてやることになったんですか?

井上麻里奈

井上麻里奈

Revo まず、イベントに出演のオファーがあって、それはもう当然、声優としてではなく、歌うために。だけどせっかく出るんだったら「進撃!巨人中学校」に出演したときみたいに「ブラボー!」って言いたいなって、僕のほうからダメもとでリクエストしました。そのシーンがあるという前提ではありますが。

井上 あ、そうなんですか! よかったです、無理やりやらされたわけじゃないんですね。

Revo いえいえ、むしろねじ込んでいただいたんですよ。「進撃!巨人中学校」のマンガに僕っぽいキャラクターが出てきて「ブラボー!」ってセリフを言っているのを発見したとき「これがアニメ化したら、僕が『ブラボー!』って言う機会があるんじゃないか」って、すごいドキドキしてたんです。

井上 実は待ってたんですか!

Revo 実際にアニメ化が決まったとき冗談半分で「じゃあ僕のブラボーの出番もありますかね」って聞いたら「そのシーンはやるかどうかわからないです」って言われたんですけどね。だけど「ブラボー!」ってどっかで言いたいなあと思って、主題歌の最後に「ブラボー!」って勝手に入れたんです。結果的にはそれが浸透していったというか、「ブラボー!」の認知度が上がっていって、アニメでもあのシーンをやる際に僕も出てくるみたいなことになりました。

井上 「進撃!巨人中学校」は何でもありですもんね。本当に、自由な作品でした。