KANA-BOON「バトンロード」PR

KANA-BOON

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立ち位置を再確認し、新たな地平へ

KANA-BOONが2017年第2弾シングル「バトンロード」をリリースした。

アニメ「BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS」のオープニングテーマとしてオンエア中の表題曲は、アニメの世界観とKANA-BOONのメッセージを融合させたロックチューン。力強くドラマチックなバンドサウンドからは、KANA-BOONの新たなモードが伝わってくる。フェスやライブイベントの合間に、ニューアルバムに向けての制作も進んでいると言う4人にバンドの現状について語ってもらった。

取材・文 / 森朋之
撮影 / 上山陽介

KANA-BOON「バトンロード」
2017年7月12日発売 / Ki/oon Music
KANA-BOON「バトンロード」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1620円 / KSCL-2914~5

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KANA-BOON「バトンロード」通常盤

通常盤 [CD]
1258円 / KSCL-2916

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CD収録曲
  1. バトンロード
  2. アナートマン
  3. ワンダーソング
初回限定盤DVD収録内容

ファン待望!小泉貴裕初監督作品「シン・シルエット」(小泉が監督になるまでのドキュメンタリー / 「シルエット」Music Video 小泉監督編)

いつも以上に“やってやるぞ精神”で臨んでいるライブ

──春からフェスシーズンが始まり、KANA-BOONも各地のフェスに出演してますね。「VIVA LA ROCK 2017」では5月3日公演のトリを務めるなど、立つステージもさらに大きくなってます。

谷口鮪(Vo, G) そうですね。スケジュール的には例年通りなんですけど、いつも以上に“やってやるぞ精神”で臨んでいて。メンバーとも「1本1本のライブにちゃんと意味を持たせよう」という話をしているし、やりがいはすごく感じてます。「VIVA LA ROCK」は緊張しましたけどね。フェスのトリをしっかり担えるバンドにならないと。

谷口鮪(Vo, G)

谷口鮪(Vo, G)

飯田祐馬(B) 僕ら世代のバンドもどんどんデビューしてきて、「後ろから来てる」という感じもあって。自分たちがデビューした2013年の頃は同世代のバンドがほとんどいなくて、フェスに出たときはお客さんの中に「新人だから応援してやろう」みたいな感じもあったと思うんです。今はそれがないし、メンバーとも「バンドとしての立ち位置をしっかり決めないと」という話をしてますね。

飯田祐馬(B)

飯田祐馬(B)

小泉貴裕(Dr) 一方で、今は楽しくライブができてると思います。ライブごとに反省会をやってるし、そのたびによくなってる実感もあるので。

──ライブの反省会、今まではやってなかったんですか?

古賀隼斗(G) 本格的に始めたのは今年からですね。今までは「よかったときは何も言わない」「ダメなときだけ軽く言い合う」くらいだったんですけど、今は具体的にどこがよかったのか、よくなかったのかを話し合って、対策も考えるようにしていて。それをやると全然違うんですよ、やっぱり。うやむやにしないで、きちんと話すのって大事なんだなって改めて思いました。遅いんですけど(笑)。

小泉 (笑)。飯田のベースで気になることがあっても、直接は言いませんでしたからね。

古賀 それ、なんでなん?

小泉 自分の演奏のことだけしか気にできなかったからかな。

飯田 そう、今まではみんな自分のことで必死やったから。

小泉 今は言ってますね。自分はクリックを聴きながら演奏してるので、「あそこのベース、ちょっと速かったんちゃう?」とか。

谷口 ようやく人のことを考えられるようになったのかも。自分の課題をがんばるだけじゃなくて、ほかのパートについても意見を言うようになったので。それを全員で共有することで、ライブもよくなってると思うし。

KANA-BOON

KANA-BOON

──飯田さんが古賀さんのギターについて何か言うことも?

飯田 それはあんまりないですね。ライブ中、ギターは聴いてないので。

谷口 俺も聴いてない。

古賀 何でや! けっこうデカい音で鳴らしてるで?

飯田 ははは(笑)。でも、全員のお互いの音を聴くようにはなってますね。自分のミスだけじゃなくて、もっと踏み込んでバンド全体の音を確認してるので。

谷口 うん。ここから、さらに変わっていくと思います。

もう1回、しっかり目的を持ってKANA-BOONをがんばる

──ニューシングル「バトンロード」からも、KANA-BOONの新しい変化を感じました。「NARUTO」シリーズの新作アニメ「BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS」のオープニングテーマとしてオンエアされていますが、どんなコンセプトで制作されたんですか?

谷口 まず「アニメにフィットする、いい曲を書きたい」と思ってました。「NARUTO」シリーズに関わらせてもらうのは4度目だし、期待を超えるものを作りたいなと。バンドとしても「もう1回、しっかり目的を持ってKANA-BOONをがんばる」というテーマがあったし、今の自分たちの気持ちも込めたかったんですよね。さっきも言いましたけど、バンドに対する全員の意識を共有しながら活動できている実感があって。それもこの曲につながっていると思います。制作のやり方も変わったんですよ。今まではゼロの状態からセッションで作ることが多かったんだけど、今回は僕がしっかりデモを作り込んだので。

小泉 デモの段階で、ドラムのフレーズも入ってたんです。それを聴いたうえで、自分の手癖なんかも出しながらレコーディングして。

小泉貴裕(Dr)

小泉貴裕(Dr)

古賀 ギターのリフも入ってましたからね。この曲に対する鮪の思いもあるだろうし、そこに自分のこだわりを入れるのは難しくて……悔しい部分もありましたけどね、正直言って。

古賀隼斗(G)

古賀隼斗(G)

谷口 はははは(笑)。

古賀 鮪が作ったフレーズもすごくよかったし、それをアレンジすることはできなかったので。ギターの音色や音像、演奏に関してはすごくいいテイクが録れたと思うんですけど、もっとがんばらないとダメだなと思って。

谷口 自分が作ったフレーズを弾いてもらうのは申し訳ないという気持ちもあるんですけど、今はそういうモードなんですよね。セッションでできることはよくも悪くもわかってきたし、そのやり方はひと休みしたいなって。0から1を生み出すということに関してもさらに成長したいし、それを大きくするメンバーも、もっと強くなってほしいので。それぞれががんばるタイミングというか……。

古賀 うん、今はそういう時期なんだと思います。鮪が全員のパートを考えて、作曲に重きを置いている間に自分のギターもさらに磨いていかないと。

飯田 「バトンロード」にも、各々のメンバーのよさはすごく出てると思うんです。テレビから流れてきたときに「こんなにいい曲やったんや」って気付いたり、ライブでもエネルギーを発していて。初めてライブでやったときはちょっと泣きそうになりましたけどね、感動して。

谷口 演奏しててグッとくる瞬間は多いですね。ライブでやることによって、どんどん“バンドの歌”になっている感じもあるし。歌詞は応援歌という位置付けで書いたんですけど、それが広く作用して、自分たちにもいい影響があると言うか。聴いてくれる人たちにもいい形で届くような気がしてます。

──「未来を君と追い抜いて 見たいのさ この目で新章を」という前向きなフレーズもあります。KANA-BOONは思い描いた未来を現実にしてきたバンドだと思いますが、さらに前に進みたいという気持ちもあるわけですよね?

谷口 そうですね。学生の頃に描いていた夢を叶えたことでこの場所に身を置いているんだなと思いますけど、その分ハードルも上がってきて、自分たちのちっぽけさも浮かび上がってくるというか。いい意味で現実を知った感じもありますからね。

──「誰かを妬むこと 誰かを羨むこと きっと避けては通れないけど」という歌詞も印象的でした。こういう気持ちって、今もありますか?

谷口 ありますよ、それは。そんなことで自分の気持ちをブレさせたくはないけど、どうしても思ってしまうので。知ってるバンドがテレビに出てるときとか。

古賀 どのバンドか特定されそうやな(笑)。

谷口 (笑)。ほかのバンドのライブを観ていて、いい曲をやってるとやっぱり悔しいし。外には出さないようにしつつも、心の中では悶々としていたり。妬んだりうらやんだりしてクサってもしょうがないから、「自分たちには何ができるだろう?」って一生懸命に考えて、それをやっていくしかないんですけどね。