藤原さくら「PLAY」PR

藤原さくら

藤原さくら

歌い、演じ、そして遊ぶ
経験と縁を音にした「PLAY」

藤原さくらがニューアルバム「PLAY」をリリースした。

2016年は、フジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」で演技に初挑戦したほか、全国ツアーの開催や各地の大型フェスへの出演など、1年を通してさまざまなことに挑んだ彼女。それぞれの経験が反映されたという新作は、メジャー1stアルバム「good morning」以上にバラエティに富んだ作品となった。

YAGI & RYOTA(from SPECIAL OTHERS)、関口シンゴ(Ovall)、Kan Sano、永野亮(APOGEE)という個性的なプロデューサー陣や、秋田ゴールドマン(SOIL & "PIMP" SESSIONS)、H ZETT M(H ZETTRIO)、mabanua(Ovall)、Shingo Suzuki(Ovall)という手練たちがレコーディングに参加した本作。今回のインタビューでは着想から完成に至るまでの過程を語ってもらった。

取材・文 / 大谷隆之
撮影 / moco.(kilioffice)

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藤原さくら「PLAY」
2017年5月10日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
藤原さくら「PLAY」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
3780円 / VIZL-1149

Amazon.co.jp

藤原さくら「PLAY」通常盤

通常盤 [CD]
3024円 / VICL-64771

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CD収録曲
  1. My Way
  2. Someday
  3. 春の歌
  4. play with me
  5. 好きよ 好きよ 好きよ
  6. sakura
  7. Necklace
  8. Soup
  9. play sick
  10. SPECIAL DAY
  11. はんぶんこ
初回限定盤DVD
  • Someday (Music Video)

<藤原さくら Special Live 2017 - Live at Bunkamura Orchard Hall 20170218 ->

  • Soup
  • Walking on the clouds
  • MC - Soup (reprise)
  • 500マイル
  • 1995
  • Necklace
  • Someday
  • 「かわいい」
  • 春の歌

月9で手に入れた視点

──「good morning」以来、約1年3カ月ぶりのフルアルバムですね。前作のインタビューでは「まず最初に、新しい朝の光のようなイメージがあった」と話していましたが、今回の2ndアルバムはいかがでした?

藤原さくら

藤原さくら

昨年2月に「good morning」をリリースしたあと、すぐドラマの撮影が始まって、それが終わるとすぐにアルバムツアーで全国を回らせてもらって。私にとって去年は、初めての演技と音楽、それぞれにみっちり取り組んだ1年でした。2ndアルバムを制作するにあたって、そんな今の自分を音楽で表現したいという気持ちがあって。だから「PLAY」というタイトルには、誰かを“演じる”ことと音楽を“演奏する”こと、両方の意味が入っています。2つの要素を遊び心も交えつつ、楽しんで表現できればいいなと。

──演じる、奏でる、遊ぶ、楽しむ。「PLAY」のひと言にいろいろな思いが込められているわけですね。月9でヒロインを演じた経験はやはり大きかった?

とっても大きかったし、今回のアルバム作りにもさまざまな面で影響していると思います。実際、ドラマの「ラヴソング」と主題歌の「Soup」で私の存在を知って、それでライブに足を運んでくださるお客さんも増えましたし。例えば英語の楽曲はちょっと少なめにするとか、そういう新しいオーディエンスにも楽しんでもらえる“入りやすさ”みたいなものは、すごく意識しました。1stアルバムを出したあとには、シングルを2枚リリースしていたので……。

──昨年6月発表の「Soup」と、今年3月に出た「Someday / 春の歌」ですね。

「Soup」と「好きよ 好きよ 好きよ」は福山雅治さんが作詞と作曲をされたドラマの曲で、「Someday」は子供向け番組「ポンキッキーズ」のエンディングテーマ、「春の歌」はスピッツさんのカバーで映画「3月のライオン」後編の主題歌だったり。これまではアルバムのためにゼロから楽曲を作っていたけれど、今回はテレビや映画で用いられた曲が先にありました。

──なるほど。

そこに自分のオリジナルをどう足して、いいバランスに着地させるかは今回の課題だった気がします。でも、一番大きな影響は、曲を作る際の視点が根本から変わったことですかね。

──どういうことでしょう?

ドラマで佐野さくらという女の子を演じた経験を通して、自分じゃない誰かを主人公にした曲も歌いたいと、自然に思うようになりました。そういう視点って、今までにはあまりなかったんです。やっぱり、誰かに恋してるときの曲とか、実家に帰りたいとか(笑)、ベースになっていたのは、私自身の気持ちだったんです。でもドラマの現場で数カ月間、自分じゃない女の子の内側の部分とじっくり向き合ったことで、客観的な部分が生まれたというか。

──お芝居をするように、歌の中で誰かになりきってもいいんだ、と。

そうですね。もともと「Soup」「好きよ 好きよ 好きよ」の2曲は、ドラマ内で佐野さくらという別人格になりきって歌ったものだし。今回、アルバムのために書き下ろした新曲も、男の子目線だったり、物語だったり、頭に浮かんだ情景を、少し引いた目線から歌ったものがほとんどなので。20歳になった自分を素直に表現した「good morning」とは、そこが大きく違います。それでアートワークの方向性も、前の2枚とはがらりと変えてみました。

「藤原さくらに戻って、いろんな曲をたくさん作ろう」

──今作のジャケットは線路の上を歩いている女の子を、どこか遠くから眺めているような絵柄で。

今回もジャケットのディレクションは、大好きなデザイナーの藤田二郎さんにお願いしたんですけれど、雰囲気がけっこう違うんですよ。 最初のミニアルバム「à la carte」は桜の木、前回の「good morning」はニワトリのイラストと、象徴的なモチーフをドン!と前面に押し出すジャケットだったんですが、このアルバムでは私から見た世界じゃなくて、登場人物を俯瞰で見てる感じが出したくて。実は「PLAY」というアルバムを作り始めて、最初にできたのが「sakura」という曲だったんですけど。

──アルバム中盤に収められた、ミドルテンポの切ないラブバラードですね。

これは実は、「ラヴソング」で演じた佐野さくらに向けて書いた曲なんです。

──へええ、そうだったんですか。

ドラマ収録期間はほぼ半年、曲作りも一旦止めて、佐野さくらとして暮らしていたので。音楽番組などでずっと「Soup」は歌っていたし、自分の中でドラマを引きずってる感じもあって、ひと区切りをつけたいというか、演技の経験から得られたものを音楽に昇華させたかったんです。「あの子は今、どうしてるんだろう……」と考えながら、ロケ地の西新宿を1人で歩いてみました。彼女のアパート裏に銭湯があるんですけど、そこにもふらっと入ったりして(笑)。

──思い出の場所をたどって佐野さくらにサヨナラをした、みたいな?

かもしれませんね。ドラマが終わって1、2カ月くらいだったかな。で、そのときの印象から「sakura」という曲が生まれたとき、「あ、これからは藤原さくらに戻って、いろんな曲をたくさん作ろう」って素直に思えました。

藤原さくら

藤原さくら

──面白いですね。佐野さくらというキャラクターと一度きっちりとお別れし、自分の中で消化したことで、一気にソングライティングの自由度が増したと。

実際、曲を作ってるときに今までとは違う手応えがあって、新鮮で面白かったです。例えば「SPECIAL DAY」みたいに、“僕”の視点で歌った曲や英語詞の「Necklace」は完全に物語の曲ですし。とある男女の恋愛を自分もリスナーと一緒に眺めてるような感じもありました。そういうバラエティは、前作より出せた気がします。