flumpool

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月9出演、映画主題歌、武道館2DAYS
めまぐるしい2017年の近況報告

flumpoolがニューシングル「ラストコール」をリリースする。

映画「サクラダリセット」の主題歌として書き下ろされた表題曲は、ストリングスを全面にフィーチャーすることで力強い疾走感と共に、切なさや憂いも感じさせるアップテンポなナンバーに仕上がっている。カップリングには同映画のエンディングテーマとなるバラード「ナミダリセット」と、現在NHK「みんなのうた」でオンエア中の「キズナキズ」の2曲を収録。バンドの高いクリエイティビティを実感させる内容となっている。

放送中のフジテレビ系月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」で山村隆太(Vo)が役者デビューした話題やシングルの制作エピソード、日本武道館公演2DAYSを含む全国ツアー「flumpool 8th tour 2017 Beginning Special『Re:image』」などについてメンバー4人に話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき
撮影 / 須田卓馬

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flumpool「ラストコール」
2017年3月15日発売 / A-Sketch
「ラストコール」初回限定盤
初回限定盤 [CD+DVD]
2160円 / AZZS-62
「ラストコール」通常盤
通常盤 [CD]
1296円 / AZCS-2061
収録内容
初回限定盤CD収録曲
  1. ラストコール
  2. ナミダリセット
  3. キズナキズ
<BONUS TRACK>
  1. 花になれ
  2. MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~
  3. 大切なものは君以外に見当たらなくて
初回限定盤DVD収録内容
  • flumpool COUNTDOWN LIVE 2016→2017 「FOR ROOTS」~シロテン・フィールズ・フォーエバー~@大阪城ホール Special Live Digest & Making of Live
通常盤CD収録曲
  1. ラストコール
  2. ナミダリセット
  3. キズナキズ
  4. ラストコール(Instrumental)
  5. ナミダリセット(Instrumental)
  6. キズナキズ(Instrumental)

月9俳優・山村隆太のメンバー評価は?

──まずは山村さん、現在放送中のドラマ「突然ですが、明日結婚します」で俳優デビューされましたね。演技の現場はいかがですか?

山村隆太(Vo) 音楽の現場とはまったくの別物ではありますけど楽しいですよ。1時間の番組を作るためにみんなが命を削って、異常なくらいの労力を注ぎ込む。それが純粋にすごいなって思う。役者というのは自分ではない誰かの人生を歩む職業だと思うけど、それを経験したことで自分の価値観や常識だけでは見えなかったものが見えてくるところもあって。他人を演じることで逆に自分のことがわかるというかね。そういう感覚は面白いなって思います。まあでも現場はホントに大変なんで、役者さんを尊敬しますよ。自分は音楽を生業にしててよかったなって思いました(笑)。

山村隆太(Vo)

山村隆太(Vo)

──役者をやっている山村さんを見て、ほかのメンバーはどう感じています?

尼川元気(B) 誇らしいですね。

阪井一生(G) 思ってないでしょ!

尼川 うん、嘘です(笑)。

阪井 なんか演技してる山村を見てるとちょっと居心地が悪くなるんですよ(笑)。名だたる役者の方と並んで話してるのとかを見ると「すげえな」って思いますけどね。「幼なじみが芸能人としゃべってる!」みたいな。

山村 いや、それは俺もいまだに慣れないよ。大御所の役者さんと絡むのは緊張するし。

──身近な人がテレビの中で演技をしていることに不思議な感覚があるのかもしれないですよね。

小倉誠司(Dr) うん、ちょっと不思議な感じはありますよね。山村、阪井、尼川は幼なじみだからよりそういう感覚なのかもしれない。僕は、山村が役者を終えて戻ってきたときに「flumpoolってやっぱりいいよな」って思ってもらえるような、安心できる場所にするためにもっとがんばらないとなって思いながらドラマを観ているところもありますね。だからさっき「音楽を生業にしていてよかった」って言ってくれたのはうれしかったです。

小倉誠司(Dr)

小倉誠司(Dr)

──確かに「俺、役者1本で行くわ」って言われたらショックですもんね。

小倉 そうそう。けっこうドキドキしますよ。

阪井 いやいや、どっちにしても山村に役者は無理だ。

山村 あははは(笑)。そうだな、うん。まあでも今回の経験はどう転んだとしても得るものしかないと思うんですよね。で、そこにはきっと音楽活動にフィードバックできるものもあると思うから、そのために今がんばっているところです。

骨太さと繊細さの両方を1曲で出せるflumpoolらしさ

──では、ここからはflumpoolの新曲「ラストコール」のお話を伺っていきましょう。昨年末のカウントダウンライブ(「flumpool COUNTDOWN LIVE 2016→2017『FOR ROOTS』~シロテン・フィールズ・フォーエバー~」)でいち早く披露されていたこの曲は、3月25日から公開される映画「サクラダリセット」の主題歌として書き下ろしされたそうですね。

阪井 はい。主題歌をオファーされたときに、映画サイドの方とお話しさせていただく機会があって。そのときに「ストリングス」や「疾走感のある憂い」というキーワードが楽曲のイメージとして出てきたんですよね。

尼川 そうそう。僕らの「花になれ」のように、「サウンドの中でストリングスが重要な役割を担っている曲を作ってほしい」というリクエストがあったんです。

──ああ、なるほど。「ラストコール」はまさにストリングスが聴き手の耳をグッとつかむ楽曲になっていますもんね。それはある意味、flumpoolらしさを感じさせるアプローチのような気もします。

阪井 うん。もちろん曲のタイプはいろいろあるけど、自分らにはストリングスを使った曲が多いですからね。ただ、今回の曲のようにそれをメインに、軸に据えた作り方っていうのは実はあんまりやってこなかった。なので新しいチャレンジという思いで曲作りを進めていったんですけど……けっこう時間はかかりました。

──どのあたりに苦労しました?

阪井 アレンジですね。ストリングスをメインに据えること自体もそうだし、バンドとのバランスを考えるのもけっこう難しくて。自分にはまだ弦の構成に関しての知識がそれほどないですからね。制作期間には、弦が使われているいろんな曲をとにかく聴き漁って、バイオリンとチェロのうまい使い方とか、そういうところを徹底的に吸収しました。で、全体的なイメージが固まったあと、サウンドアレンジャーの百田(留衣)さんに正式にアレンジを仕上げていただいた感じです。

──阪井さんが構築したサウンドイメージをメンバーの皆さんはどう受け止めましたか?

尼川 単純にいいなって思いましたよ。「ちょっと引っ込めてほしいな」って一瞬思ってしまうくらい全面にストリングスが出てますけど、それによって疾走感がしっかり出ているし。「きっと映画サイドの方が求めていたイメージにマッチするだろうな」って思える完成型でした。

尼川元気(B)

尼川元気(B)

小倉 僕もこの曲はすごく好きっすね。ベーシックを録るとき、一生に「これ、めっちゃええやん」ってひさしぶりに言いましたから(笑)。

阪井 うん。で、アレンジが固まってからはけっこう早かったよな。レコーディングはすごくスムーズだった。

山村 新しさはもちろんあるけど、やっぱりflumpoolらしい雰囲気はあるからな。疾走感とか力強さだけじゃなく、どこかに切なさや脆さが含まれている。その骨太さと繊細さの両方を1曲で出せるのは、自分たちらしいところなのかもなって改めて思いましたね。