雨のパレード

雨のパレード

多彩な楽曲群で“ポップスの概念を変える”

雨のパレードが3月8日に2ndアルバム「Change your pops」をリリースした。

SPEEDSTAR RECORDSからのメジャーデビューアルバム「New generation」からおよそ1年ぶりのアルバムとなる本作。「リスナーの中にあるポップスの概念を変えたい」という思いのもと雨のパレードがこれまでの活動で得たものが反映された、多彩な楽曲群で構成されている。

音楽ナタリーでは、福永浩平(Vo)と山崎康介(G)の2人にインタビューを実施。アルバムを軸に、デビューから今作までの出来事や現在のモードを語ってもらった。

取材・文 / 石橋果奈
撮影 / moco.(kilioffice)

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雨のパレード「Change your pops」
2017年3月8日発売 / SPEEDSTAR RECORDS
「Change your pops」初回限定盤
初回限定盤 [CD+DVD]
3780円 / VIZL-1116
「Change your pops」通常盤
通常盤 [CD]
3024円 / VICL-64717
収録内容
CD収録曲
  1. Change your mind
  2. free
  3. stage
  4. Count me out
  5. Take my hand
  6. perspective(Interlude)
  7. You
  8. feel
  9. Hey Boy,
  10. intuition(Interlude)
  11. 寝顔
  12. 1969
  13. speech(Interlude)
  14. morning
初回限定盤DVD収録内容
  1. Documentary 2016
  2. Tokyo(MUSIC VIDEO)
  3. You(MUSIC VIDEO)
  4. 1969(MUSIC VIDEO)
  5. stage(MUSIC VIDEO)
  6. Change your mind(MUSIC VIDEO)

今自分たちができる一番カッコいいこと

──アルバムはいつ頃から作り始めたんですか?

福永浩平(Vo) 9月ぐらいに曲作りの合宿があって、12月にはすべて録り終えてたって感じです。

──既発曲以外はすべて9月頃から作り始めたんですか?

福永 そうですね。うち、ストックゼロなんで。そのとき一番カッコいいと思える音が作れるから、そっちのほうがいいかなと思っているんです。

福永浩平(Vo)

福永浩平(Vo)

──前アルバム「New generation」に続き、今作「Change your pops」も強い意思を感じるタイトルですね。

福永 やっぱり意思表示がちゃんとできるようなタイトルがいいなあと。ポップスという言葉に対してちょっとした嫌悪感を持ってる人もいると思うんですけど、そういうものは打ち消したいな、変えたいなっていう思いがあって。「洋楽しか聴いてないです」っていう人たちにも雨のパレードの音楽をカッコいいと思わせたいし、「日本のバンドしか聴いてこなかった」っていう人たちにも「あ、これもポップスって言っていいんだ」っていうふうに思わせたいし。「どっちの畑の人たちのポップスの概念も変えたい」って思ってます。

山崎康介(G) でも決して「ポップスに寄せました」っていうわけではなく。アルバムには、雨のパレードのメンバーが“今自分たちができる一番カッコいいこと”を落とし込みました。タイトル通りのことを感じてもらえる作品に仕上がってると思います。

インプットと曲作りは別物じゃない

──制作はどのように進めていったのでしょうか?

福永 例えば「エレクトロハウスっぽいのが3曲、80'sポップが3曲ぐらいあったらカッコいいよね」みたいな、そういう具体的な話をしてから制作に入りました。今回、サビのコード進行とメロディを決めて、そこから肉付けしていった曲が多いんですけど、それが今の僕たちの中で一番速い作り方で。この1年間リリースを重ねたことで、どんどん制作のスピードが上がってきてるんです。

──この1年間、雨のパレードは短いスパンで作品をリリースしていましたし、ツーマンライブ企画やツアーも積極的に行っていて。とても忙しい日々を過ごされていたかと思うのですが、インプットの時間はありましたか?

福永 インプットに関しては、曲作りと別物ではなく、曲作りに必要なことだと思うんです。だからいつもかなりアンテナを立てて、新しい音楽を敏感に気にしてます。というか、やっぱり音楽が好きなので自然と聴いてるって感じですかね。

──メンバー間では、そのとき思う“カッコいい音楽”をどのように共有してるんですか?

福永 バンドの活動がずっと忙しいし、必然的にずっと作ってるので、自然にいつも共有してるっていう感じですかね。みんな、やりたいことがズレてるって印象はあんまりなくて。

山崎 うん。曲を作る際にいつも何かしらリファレンスがあるんですけど、その楽曲の構成やサウンド、エフェクトに対して「ああ、こういうやり方もカッコいいなあ」と思ったときに「じゃあこのメンバー、今ある楽器でどういうふうに落とし込んでいこうかな」って考えていくので、メンバー間のやりとりに関してはまったくストレスがなくて。新しいものをどんどん出せていけるっていうのがすごい楽しいですね。

山崎康介(G)

山崎康介(G)

ドラムマシンを導入した新曲群

──雨のパレードはさまざまな機材を取り入れて、いつも新しい音に挑戦していますよね。

福永 僕ら2人が特に機材が大好きなので。音楽もそうですけど、機材にも意識してアンテナを立てていて。機材の音を紹介してる動画とかほかのアーティストのライブ映像を観て、作りたい音、今流行っている音はどんな機材で作れるのかっていうのを調べてますね。

──機材はレコーディングごとにどんどん増えていくんですか?

山崎 ですね!(笑)

福永 すごく増えてます(笑)。「You」(2016年7月発売のメジャー1stシングル)以降でよく使ってるのが、康介さんが去年の3月ぐらいに買ったDave Smith InstrumentsのシンセサイザーProphet '08なんですけど、いろんな音をいろんなニュアンスで出せるので重宝してて。それをふんだんに使ってるのが今回のアルバムなんです。あとは僕が買ったDave Smithのドラムマシンを「Count me out」や「feel」、「intuition(Interlude)」に使ってて。これまで楽曲のビートは生ドラムやサンプリングパッドで叩いてたんですけど、機械的なビートにもよさがあると思っていたので、今回挑戦してみました。

左から山崎康介(G)、福永浩平(Vo)。

左から山崎康介(G)、福永浩平(Vo)。

──ライブでのパフォーマンスも、また変わってきそうですね。

福永 すでに「Count me out」はライブで披露してるんですけど、そのときは生ドラムでやりました。それも迫力があってよかったんですけど、今度のツアーではどうするか、まだイメージしてないですね。「feel」では、もしかしたらドラマーがドラムから離れて、ドラムマシンとサンプリングパッドを使うっていうパフォーマンスも面白いかなって。