あいくれ

立川から全国へ届ける「初めましての手紙」

ハードコアがルーツのこめたに、YUI一色の小唄

──こめたにさんのルーツはなんですか?

こめたに 地元の立川に、ハードコアバンドをやってる1つ上の先輩がいて。その先輩にすごく感化されたので、ハードコア、特に叙情系のハードコアがルーツかなと思います。あ、でもその先輩に出会ったのが高校2年生なので、ルーツっていうとちょっと違うのかな。

ゆきみ でもハードコアがルーツにあるのは間違いないよね。

──バンドの部活に入るきっかけはなんだったんですか?

こめたに 当時はそれこそRADWIMPSとかが好きで。バンドがやりたい一心でした。中学生のときは吹奏楽部でドラムを叩いていたんですけど、イメージしていたドラムと違って(笑)。

──ああ、バンドでドラムが叩きたかったんですね。

こめたに そうなんです。自分の中でのイメージのドラムは、ロックバンドだったんです。で、中学2年生ぐらいで「あれ? なんか違うな。ロックじゃねえな」と気付いて、バンドが組める高校を選びました。

──さかのぼっていきますけど、ドラムが叩きたいと思ったのはなぜ?

こめたに とにかくバンドをやってみたかったんです。言ってみれば、ギターでもベースでもよかったんですけど、吹奏楽部にギターもベースもなかったので「じゃあドラムやろう」と思って。

──小唄さんはどうですか?

小唄 俺は小学校の後半ぐらいからずっとYUIさんが好きで。中学2年生のときに初めてアコギを弾いて、高校ではバンドをやりたいなと思って……組んじゃいました。だからコード進行とか、曲の雰囲気とかはたぶんYUIさんがお手本になってますね。

小唄(G)

小唄(G)

──本当にルーツがバラバラなんですね。

こめたに バラバラな3人の音楽性が融合して、あいくれの音楽ができているんじゃないかな。

小唄 J-POP寄りの要素もあって、ライブはもちろんですけど、CDだけでも楽しめるバンドだと思いますね。

初の全国流通盤は「初めましての手紙」

──3月22日に初めての全国流通盤としてミニアルバム「アンシャンテの手紙」がリリースされます。作品の構想はあったんでしょうか?

ゆきみ それはタイトルにも込められてるようにって感じなんですけど……初めて全国のCDショップに置いてもらえるので、いろんな人に「初めてまして、これがあいくれです」って言えるような1枚目にできたらいいよねって。

──タイトルにある「アンシャンテ」は「初めまして」という意味のフランス語ですね。

こめたに はい。この5曲だったら初めてあいくれを聴く人にも、あいくれがどういう音楽をやってるかがわかってもらえるんじゃないかなと。

こめたに(Dr)

こめたに(Dr)

──どうですか? できあがった手応えとしては。

ゆきみ めちゃくちゃいい音源ができたと思います。

──リード曲にもなっている1曲目「ノンフィクションドラマ」。すごく中毒性のある曲だなと思いました。

ゆきみ 去年の暮れにベースが脱退したんですけど、そのタイミングで書いた曲です。直接ベースの脱退について書いた歌詞ではないのですが、そのときの心情が反映されていると思います。彼もあいくれとか音楽が嫌になって辞めたのではなくて、ほかにやりたいことがあって、新しい道に進むためにっていう辞め方だったんですね。だからあいくれを終わりにするっていうことが、彼にとっては始まりだったし、私たちにとっても、一緒にやってきたベースが脱退するのは終わりであり、始まりだったので「始まりの最終章」という歌詞を書きました。

こめたに 捉え方によってはマイナスなことかもしれないけど、新たなスタートという意味で、プラスな要素も多くて。だからメジャーコードを使って、明るいアレンジにしました。初めて聴く人に向けた作品というのもあるし。

ゆきみ 「ベースの脱退の曲」と捉えられるとマイナスな印象を与えちゃうかもしれないんですけど、歌詞も前向きだし、全然そういう曲じゃないので。

あいくれ「アンシャンテの手紙」
2017年3月22日発売 / ACID RAIN / SPACE SHOWER MUSIC
「アンシャンテの手紙」
[CD] 1620円
DDCR-1010
収録内容
収録曲
  1. ノンフィクションドラマ
  2. 回顧展の林檎
  3. シロツメクサの指環
  4. 愛を注ぐ
  5. リビルド