映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」PR

中村佑介が語る「トランスフォーマー/最後の騎士王」

中村佑介が語る「トランスフォーマー/最後の騎士王」

マイケル・ベイの過剰なサービスと気遣いに敬意

「トランスフォーマー/最後の騎士王」が8月4日より全国公開される。マイケル・ベイが監督を務め、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を執るシリーズ第5弾では、これまで地球を守ってきたオプティマス・プライムが“ダーク・オプティマス”と化し、人類を滅亡の危機に陥れる。前作「トランスフォーマー/ロストエイジ」で主演を務めたマーク・ウォールバーグが続投するほか、ローラ・ハドック、イザベラ・モナー、アンソニー・ホプキンスらが出演している。

映画ナタリーでは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットやアニメ「四畳半神話体系」のキャラクター原案を手がけてきたイラストレーターの中村佑介にインタビュー。シリーズの大ファンだという中村に最新作の魅力を語ってもらった。また新キャラクターを中心に据えた中村描き下ろしのイラストも紹介する。

取材・文 / 伊東弘剛
撮影 / 佐藤類

「トランスフォーマー/最後の騎士王」
2017年8月4日(金)全国ロードショー
「トランスフォーマー/最後の騎士王」
ストーリー

幾度となく人類を救ってきたオプティマス・プライムが地球を去ったあと、メガトロン率いる悪の集団ディセプティコンは勢力を伸ばし続けていた。正義の集団オートボットのリーダーになったバンブルビーはケイド・イェーガーとともに地球を守ろうとするが、世界は荒廃していく。そんなある日、廃墟と化した街で助けた少女イザベラやバイク型のトランスフォーマー・スクィークスなどとともに暮らしていたケイドのもとに、不思議なトランスフォーマー・コグマンがやってくる。コグマンによって謎の英国老人バートン卿の豪邸に案内されたケイド。そこにはオックスフォード大学の教授ヴィヴィアンも招待されていた。2人はバートン卿によって1000年以上前から始まり、独立戦争、ナポレオン戦争、第2次世界大戦などの歴史のターニングポイントにトランスフォーマーが深く関わっていたことを知る。そんな中オプティマスが地球に帰還。守護神が戻ってきたことで再び平穏が訪れるかと思われたが、彼は仲間であったバンブルビーと人類に刃を向け……。

スタッフ

監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・バーラディアン
脚本:マット・ホロウェイ、アート・マーカム、ケン・ノーラン

キャスト

ケイド・イェーガー:マーク・ウォールバーグ
ヴィヴィアン:ローラ・ハドック
イザベラ:イザベラ・モナー
ウィリアム・レノックス:ジョシュ・デュアメル
シーモア・シモンズ:ジョン・タトゥーロ
バートン卿:アンソニー・ホプキンス

「トランスフォーマー/最後の騎士王」中村佑介描き下ろしイラスト
中村佑介が「トランスフォーマー/最後の騎士王」のイラストを描き下ろし!

タイムスリップものやアドベンチャーとしても楽しめる

──シリーズ最新作「トランスフォーマー/最後の騎士王」を公開より一足早くご覧いただきましたが、いかがでしたか?

単純なロボット映画とは全然違う作品だなと。VFXは過去作と同様に素晴らしいですし、画面として観ていて楽しかったです。宇宙、水中、空中、スラム街、都会とロケーションが多岐にわたっていていろんなタイプのSF映画を味わえる“SF映画の幕の内弁当”みたいな作品になっていました。ストーリーがわからなくても、ボーっと観ているだけでも楽しめる。興味がない人を連れて行っても喜んで観ると思います。

中村佑介

中村佑介

──戦闘もさまざまな場所で行われていて面白かったです。

歴史的な話も綿密に描かれていましたね。中世のアーサー王伝説を描いたけっこう長いシーンもあって、実はここに一番お金かかったんじゃないかってぐらい作り込まれていてすごかった。

──歴史的な事件とトランスフォーマーたちとの関わりも語られますね。

トランスフォーマー同士の戦いに興味がなくてもタイムスリップものとしても楽しいし、アドベンチャーものとしてもよくできてる。あとは下ネタじゃないコメディ要素が増えてましたね。過去作では人間たちが下ネタとかギャグを言っていたけど、トランスフォーマーたちは生真面目という構図でした。けど新作ではどちらかと言うとトランスフォーマーたちがおどけている。ディセプティコンたちの登場シーンとかすごいふざけてたじゃないですか?(笑) だから倒されてもこっちが悲壮感を抱かず、シリアスな方向に感情が進まなくて済んだ。暗い気持ちになって映画館を出てほしくないとマイケル・ベイ監督は思っているんじゃないかな。

マイケル・ベイはファンサービスが過剰

──一番印象に残ったシーンはどこですか。

冒頭の馬に乗った人間の騎士たちが戦っているシーンです。こんなに尺いる? こんなに作り込む?って感じで「ロード・オブ・ザ・リング」が始まったんじゃないかと思いましたよ(笑)。

「トランスフォーマー/最後の騎士王」より。

「トランスフォーマー/最後の騎士王」より。

──(笑)。すごい迫力でしたね。

潜水艦が出てくるシーンでクラゲが画面に映っているんですが、そこもよかったです。普通の映画だったらミクロな視点とマクロな視点どちらかだけになってしまうけど、とんでもないことが起こっている中でも現実のクラゲであったり深海魚を描いて「現実なんだよ」って提示して大味に帰結させないというか、そういう心遣いがすごい。

──なるほど。

あと今回も車が魅力的でした。これだけ車をきれいにカッコよく撮る作品はない。自分たちでは到底手に入れられないような値段の車がバンバン出てきて、それをバンバン壊すっていう(笑)。

──マイケル・ベイ監督は車のコマーシャルを制作していたこともあり、撮るのがうまいですよね。

だから本作のクライマックスでもオプティマスは人型ではなくトラックになっているんだと思うんですよね。僕、車には興味ないんですが、この作品を観るとやっぱ車ってカッコいいなと思います。カーアクションもいつもすごいですし。

──お話を聞いているとマイケル・ベイ監督がさまざまな世代の人に気を配っているのがよくわかります。

マイケル・ベイ

マイケル・ベイ

あと3作目で倒されたスタースクリームもちょこっと出てきたり、バートン卿の家にある歴史的な場面を描いた絵画や戦場を写した写真などに1作目から3作目にかけて活躍したトランスフォーマーの姿があったりしてファンとしてもうれしかった。本当にマイケル・ベイ監督はファンサービスが過剰。もどしそうになるぐらいお料理振る舞ってもらった感じです(笑)。