桜井日奈子×前野朋哉が語る
「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

一歩踏み出す勇気が自分の世界を変える

高畑充希さん演じるココネちゃんがかわいくてニヤニヤしちゃいました(桜井)

前野 あと岡山弁ってやっぱり難しいみたいですね。高木さんは大変そうにしてましたよ。

桜井 そうなんですか!? でも皆さん本当に自然でしたよ。アニメーションのキャラクターが岡山弁しゃべっているのを聞いてて、ニヤニヤしちゃいました。ココネちゃんの「なんで眠てえんじゃろう」ってセリフとか、自分も使っていたし。「こういう使い方する、する」って思いながら聞いてましたね。

──柔らかな言葉だなって思いました。

前野 そうなんですよ。広島と近いので、広島弁の印象からか、強い言葉のイメージがついてしまってると思うんですが、けっこう柔らかいんですよ。

桜井日奈子

桜井日奈子

桜井 高畑(充希)さん演じるココネちゃんの言葉は本当に柔らかくて。この作品観た人は絶対「岡山弁いいなー」って感じると思います。とにかくココネちゃんがかわいいので。私が使うとガサツになってしまうこともあるんですけど(笑)、高畑さんのふんわりした声が岡山弁をより魅力的にしていて、素敵でした。

前野 あとアフレコのとき、方言指導の先生が2人いたんです。片方は40代ぐらいの男性の方で、もう1人は20代ぐらいの若い女性で、モモタローたち世代の言葉と今の若い子の岡山弁を使い分けるという意図があったんだと思うんです。「今の子は、そういうふうには言いませんね、さすがに」とか先生同士で話し合っていて。実写では2人いるということはあんまりないので、新鮮でした。

──演技で岡山弁を話すことはあまりないかと思うのですが、いかがでしたか?

前野 もちろん岡山弁をしゃべること自体は難しくなかったんですけど、方言を忘れてるなと思うことはありました。だからこそ、台本を読んだり、映画を観ていて懐かしいなって思いました。あとココネちゃんを見ていて、「ああ高校の頃の女子ってこんな感じで、こういう言葉遣いだったなあ」ってフラッシュバックして、「うー、くっそー、付き合いたかった」とか思いました(笑)。

前野朋哉

前野朋哉

桜井 (笑)。私も懐かしいって気持ちを抱きました。でも岡山弁をわからない人が観ても伝わるなって思いました。「ちばける」とか、ほかの地域の人にはわかんない方言はほとんど出てこなくて。方言をしゃべらない人にも伝わるようにセリフが考えられていて、優しくてきれいな岡山弁でした。

地元が忠実に再現されていて、きれいな風景が気持ちいい(前野)

──舞台の1つは前野さんの出身地である岡山県の倉敷市ですね。

前野 舞台となった下津井は実家からは少し離れているんですが、家族とよく行きました、タコを食べに。タコ料理を出してくれる店がいっぱいあるんです。桜井さんは岡山市だよね?

桜井 はい。それでまだ下津井には行ったことがなくて。

前野 ちょっと遠いもんね。下津井はすごくきれいだよ。瀬戸内の穏やかな海に瀬戸大橋がドンッと架かっていて。あと高低差があるから、丘の上から景色がきれいに見えてね。夕焼けとか本当にきれいで、心が穏やかになるよ。

──説明が上手ですね。行ってみたくなりました(笑)。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」より。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」より。

前野 やった、いいPRになった(笑)。あと風景がアニメーションで忠実に再現されています。作品観たあと、番組で下津井に行ったんですけど、本当にまんまだなと。あとオープニングのココネちゃんが高校に向かうため町を駆け下りていくシーンが気持ちよくってすごい好きです。物語が始まったなあって気持ちにさせられるので。でも、地元がアニメーションの風景になっているのを観て、やっぱり不思議な気持ちになりましたね。

桜井 すごくきれいで、行ってみたいなって思いました。

──お二人とも岡山を離れ、今は東京で暮らしているわけですが、地元への思いは変わりましたか?

桜井 東京に出て一番思ったことは、電車が便利だなって。車いらないよねってすごく思いました。でも、岡山はやっぱり落ち着きますね。故郷だからなのかもしれないんですけど、人が温かい気がします。

前野 僕、学生の頃岡山市に買い物や映画を観に行ったりしていたんですが、そのときよくカツアゲをされて……怖いイメージがあったんです。だから、当時はカツアゲされないように下向きながら歩いたんですけど、でもこの歳になってもうカツアゲとかされなくなって、前を向いて歩けるようになったので街を歩いてて楽しいです(笑)。

ファンタジーの中のリアルとちょっと先の未来にワクワク(桜井)

──桜井さんがあるインタビューの中で「願いが叶うなら空を飛びたい」とおっしゃっているのを拝見しました。ハーツが瀬戸大橋のそばを飛ぶシーンはいかがでしたか?

桜井 臨場感がすごくて、本当に乗っている気分でした。ハーツの動きに合わせて自分の体が動いてしまうぐらい(笑)。ぶつかりそうになる場面は、私もビクッとしてしまって。

前野 作品に入り込んでるね。そのシーンもだけど高いところを映した場面がすごく多いよね。確かに僕もヒヤヒヤして「えっ、この距離飛ぶの!?」みたいな場面も多くて、スリリングだった。

左から桜井日奈子、前野朋哉。

左から桜井日奈子、前野朋哉。

──今、VRでハーツに乗車できる企画が進行しています。

前野 さっき、体験させていただきました。ハーツに乗って瀬戸大橋を飛んでいる気分を味わえて気持ちよかった。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」より。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」より。

桜井 叫び声出ました? わあーってなんなかったですか?

前野 いや、そんなに速くないよ(笑)。劇中のスピードだったらかなり怖いと思う。ゆったり、一番気持ちのいいスピードだった。

──速いのは速いので楽しそうですね。そのシーン以外に印象に残ったものはありますか?

桜井 モリオたちが付けているVRの機械も印象に残っているんですが、自動運転の車が描かれているシーンですね。私、東京オリンピック関連の番組(NHK BS1「東京オリパラ団」)に出演させていただいていて、自動運転の車は、実際に今回のオリンピックへの導入が検討されているみたいなんです。だからすごくリアルだなと思って。ファンタジーの中にそういうリアルなものが描かれてるのがいいなと。あと、ちょっと先の未来が描かれていて、ワクワクしちゃいました。「将来こうなったらいいのにな」って観ていて思いましたね。

前野 自動運転装置を付けた車に乗ったおじいちゃんにモモタローが言うセリフもいいよね。「ハンドル握れよ。捕まるからよー」って(笑)。そういう茶目っ気にも注目してほしいです。

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」
3月18日(土)全国ロードショー
「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」
解説
ストーリー

岡山県倉敷市で父親のモモタローと2人で暮らしている平凡な女子高生・森川ココネ。眠ることが得意なココネは、最近ハートランドという機械作りの国のお姫様エンシェンの夢ばかり見ていた。そんな中、2020年の東京オリンピックを3日後に控える夏の日、突然モモタローが警察に逮捕され、東京に連行されてしまう。父親が悪事を働いたとは思えないココネは、次々と浮かび上がる謎を解決するため、幼なじみのモリオを連れて、東京に向かうことを決意。モリオとともにサイドカー付きのバイク・ハーツに乗り込んだココネは、いつも見ている夢の中に、事態を解決する鍵があることに気付き……。

スタッフ
  • 原作・脚本・監督:神山健治
  • キャラクター原案:森川聡子
  • 作画監督:佐々木敦子、黄瀬和哉
  • 演出:堀元宣、河野利幸
  • 音楽:下村陽子
  • 主題歌:森川ココネ「デイ・ドリーム・ビリーバー」(ワーナーミュージック・ジャパン)
キャスト
  • 森川ココネ / エンシェン:高畑充希
  • 佐渡モリオ:満島真之介
  • 渡辺一郎 / べワン:古田新太
  • ジョイ:釘宮理恵
  • 佐渡 / ウッキー:高木渉
  • 雉田 / タキージ:前野朋哉
  • 森川イクミ:清水理沙
  • 志島一心 / ハートランド王:高橋英樹
  • 森川モモタロー / ピーチ:江口洋介
「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」特集
» 桜井日奈子×前野朋哉
» 神山健治×岩井俊二

瀬戸大橋へVR上でトリップし、ハーツに乗って上空へ!?
主人公のココネやモリオの追体験が楽しめるトリップ・スポットを特設。

  • スマートパス
  • auスマートパスプレミアム
  • ビデオパス