映画「美女と野獣」PR

小野賢章が語る「美女と野獣」|思わず親目線?生まれ変わったベルにぞっこん

小野賢章が語る「美女と野獣」

思わず親目線?生まれ変わったベルにぞっこん

ディズニー・アニメーションを実写化した「美女と野獣」が4月21日に公開される。ヒロインのベルを演じたのは、「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニー・グレンジャー役で知られるエマ・ワトソン。野獣役にはドラマ「ダウントン・アビー」のダン・スティーヴンスが起用され、「ドリームガールズ」のビル・コンドンがメガホンを取った。

ナタリーではコミック、映画、ステージ、音楽の各ジャンルを横断する特集を展開中。第2弾となる映画ナタリーでは、俳優・声優・歌手などさまざまな顔を持つ小野賢章に、本作のプレミアム吹替版を鑑賞してもらった。ハリー・ポッター役の吹替キャストでもある彼は、“ハーマイオニー”の成長に目を見張ったようで……。

取材・文 / 金須晶子
撮影 / 佐藤友昭
ヘアメイク / 齋藤将志

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「美女と野獣」
2017年4月21日(金)公開
「美女と野獣」

ある城に、若く美しく傲慢な王子が住んでいた。嵐の夜、寒さをしのぐため城へやって来た老婆を冷たくあしらった王子は、老婆に化けていた魔女の呪いで醜い野獣の姿に変えられてしまう。その呪いを解くには、魔法のバラの最後の花びらが落ちる前に王子が誰かを心から愛し、その誰かから愛されなくてはならなかった。長い年月が過ぎ、あるとき町娘のベルが城にたどり着く。村人から変わり者扱いされても自由にたくましく生きてきたベルと触れ合う中で、外見に縛られ心を閉ざしていた野獣は本来の自分を取り戻していく。しかしベルに恋する横暴な男ガストンが、彼女を自分のものにしようと残酷な企みを考え……。

スタッフ
監督:ビル・コンドン
作曲:アラン・メンケン
作詞:ティム・ライス、ハワード・アシュマン
キャスト ※()内はプレミアム吹替版
ベル:エマ・ワトソン(昆夏美)
野獣:ダン・スティーヴンス(山崎育三郎)
モーリス:ケヴィン・クライン(村井國夫)
ガストン:ルーク・エヴァンス(吉原光夫)
ル・フウ:ジョシュ・ギャッド(藤井隆)
ルミエール:ユアン・マクレガー(成河)
コグスワース:イアン・マッケラン(小倉久寛)
ポット夫人:エマ・トンプソン(岩崎宏美)
チップ:ネイサン・マック(池田優斗)
マダム・ド・ガルドローブ:オードラ・マクドナルド(濱田めぐみ)
プリュメット:ググ・バサ=ロー(島田歌穂)
カデンツァ:スタンリー・トゥッチ

エマ・ワトソンのドヤ顔に安心

──「美女と野獣」が実写化されることはご存知でしたか?

はい。よく映画を観に行くので、上映前の予告編で知りました。実写化するんだ! あ、エマ・ワトソンだ!ってびっくりしたのが最初の印象です。ぜひ観たいなと。

──アニメーション版の「美女と野獣」もご覧になっていましたか?

もちろん観たことはあるんですけど、だいぶ昔ですね。もう何年前か思い出せないくらい。なので物語がうろ覚えなところもあって、実写版とアニメーション版を比較しながら観る感じではなく。最初から最後まで新鮮な気持ちで観ました。

小野賢章

小野賢章

──実写化にあたり新たに掘り下げて描かれた部分もあったのですが、わかりましたか?

うーん?(笑)

──大きな部分で言うと、ベルの母親のエピソードや、使用人たちのバックグラウンドが新しい要素だったんです。

なるほど! 今聞いて納得しました。この作品を実写でやる意味と言いますか……アニメーション版だと成立してしまう部分も、実写になると全部がそうはいかないですからね。キャラクターのバックグラウンドとか、人間味を感じさせる部分までしっかり描かれていたから、すんなりストーリーが入ってきたんだと思います。

──主演のエマは、小野さんが日本語吹替を担当していた「ハリー・ポッター」シリーズにハーマイオニー役で出演していましたよね。やっぱりエマが出ていると注目してしまいます?

そうですね、彼女が幼い頃からずっと観ているので。でもベルを演じる大人になったエマは、もうハーマイオニーの頃のイメージとは違いました。大きくなったなあ、本当にきれいに育ったなあと(笑)。

「美女と野獣」より、エマ・ワトソン演じるベル。

「美女と野獣」より、エマ・ワトソン演じるベル。

──親心のような(笑)。エマの印象的なシーンはありましたか?

一番最初のドヤ顔がよかったです。彼女が登場した瞬間、エマ来たー!!って(笑)。彼女の自信に満ちたあの表情は、「ハリー・ポッター」時代にも時折見せていましたよね。そういう変わらない部分も垣間見られたので、安心しました。

──そんな彼女が演じるベルも魅力あるヒロインです。

ベルって誰かが助けてくれるのを待つというより、自分で運命を切り開いていく意思の強さを持っているじゃないですか。自分の道を進んでいく強い女性。そんなヒロインが出てくる物語を、25年以上も前に取り上げていたディズニーは、やっぱりすごいんだなと思います。

もちろん野獣派!

──ほかに気になったキャラクターは?

ガストンは最初から最後までアホな感じがいいなと(笑)。途中から悪役に寄っていきますけど、ちょっと笑えるシーンもあったりして。作り手の愛着を感じました。

「美女と野獣」より。右がガストン(ルーク・エヴァンス)。

「美女と野獣」より。右がガストン(ルーク・エヴァンス)。

──あえてガストンのいいところを挙げるとしたら?

あいつ普通に裏切るからなあ(笑)。まあアピールするとしたら、ポジティブでへこたれなくて、落ち込んでもすぐ立ち直る折れない心ですかね。

──長所のはずなのにベルに好かれない理由が十分伝わってきました(笑)。野獣はいかがでしたか?

実写になって、表情がより一層豊かになりましたよね。一番驚いたのは目の表情。あれってどうなってるんですか?

──目はダン・スティーヴンスの演技を撮影して、そのまま使用したそうです。あとはモーションキャプチャです。

なるほど! アニメーション版でも感情が顔に表れていましたが、実写版ではよりリアルになって「見た目ではなく心を愛せるか」というテーマに説得力を持たせていました。

「美女と野獣」より、野獣(ダン・スティーヴンス)。

「美女と野獣」より、野獣(ダン・スティーヴンス)。

──野獣とガストン、友達になるとしたら……。

(即答で)そりゃ野獣ですよ! 茶目っ気もありますし。あと王子様ですからね。お金持っている分、いいことありそう(笑)。ガストンはノリがよさそうですけど、裏切られたら悲しいので。

気合いを感じるプレミアム吹替版キャスト陣

──今回、小野さんには日本語吹替版をご覧いただきました。そうそうたる役者が名を連ね、“プレミアム吹替版”として公開されるんですよ。

(キャスト一覧を眺めて)本当にすごい方々ばかりで……。ガストン役の吉原光夫さんとは昔、劇団四季のミュージカル「ライオンキング」で共演したことがあるんです。吉原さんがシンバ役、僕がヤングシンバ役で。交流が続いているわけではないんですけど、吉原さんの名前を見つけてうれしい気持ちになりました。

──吉原さんは劇団四季の「美女と野獣」でもガストン役でしたね。

今回のガストンも最高でした! 吉原さんの声を聞いて一瞬、子安(武人)さんかな?とも思ったんですけど違いました、ちゃんと吉原さんでした(笑)。吹替キャストの皆さん、とにかく歌声が素晴らしくて気持ちよかったです。

「美女と野獣」より、ガストン(ルーク・エヴァンス)。

「美女と野獣」より、ガストン(ルーク・エヴァンス)。

──メインキャストの皆さんは、映画の吹替にチャレンジするのがほぼ初めてということで。小野さんはこれまでに吹替も舞台も経験されていますが、やはり全然違うものですか?

舞台もアニメーションも吹替も、基本的には変わらないです。でもこの間「ロミオ&ジュリエット」というミュージカルに出させていただいたんですけど、難しかったですね! みんなよくあんなに歌えるなあって(笑)。小さい頃は「ライオンキング」だったりミュージカルにも出させてもらいましたけど、声変わりや体の成長を経て、それまでの経験が通用しなくなった中で改めて自分でやっていくしかないというか。普段から自分の曲だったりキャラクターソングだったり、歌に触れる機会は多いんです。それでもやっぱりミュージカルは別物というか、「ロミオ&ジュリエット」は経験ゼロみたいな感覚で挑戦しました。本当に難しかったです。

小野賢章

小野賢章

──難しいとは、具体的に言いますと?

どんなときでも音程を外さず、ブレずに歌うこと。それが当たり前のようにできなきゃいけないって、すごい技術だなと改めて気付きました。あと久しぶりにミュージカルをやると、お芝居に突然歌が入ってくる難しさに直面して。よく「感情が入りすぎで歌として成立してない!」と駄目出しを受けていました。

──感情が入りすぎても駄目なんですね。

だから自分がミュージカルに出たことによって、第一線で活躍されているミュージカル俳優の方々は本当にすごい、とてつもない技術を磨いているんだなと改めて思いました。このプレミアム吹替版も、実写版「美女と野獣」への気合いを感じるキャスト陣ですよね。