冬目景「空電ノイズの姫君」 / 玉置勉強「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」PR

冬目景「空電ノイズの姫君」 / 玉置勉強「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」

冬目景「空電ノイズの姫君」
玉置勉強「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」

同じ漫研出身! でも作風はまったく異なる2人が“あの頃”と互いの最新作を紐解く

多摩美術大学の先輩後輩という間柄であり、同じマンガ研究会に在籍していた冬目景と玉置勉強。そんな2人の新作「空電ノイズの姫君」1巻が4月、「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」が5月にそれぞれ刊行される。冬目の「空電ノイズの姫君」は音楽を軸に2人の女子高生が織りなす青春ストーリーで、玉置の「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」は彼氏いない暦4年の28歳独身女性を主人公に描くコメディだ。

コミックナタリーでは各単行本の刊行を記念し、冬目と玉置の対談を実施。玉置が“異彩を放ちまくっていた”という大学時代の思い出から、趣味でバンド活動も行っている玉置が思う「空電ノイズの姫君」の見どころ、冬目が「男性だから描ける」と語る「彼女のひとりぐらし」の女性キャラクターについて聞いた。

取材・文 / 粟生こずえ

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冬目景「空電ノイズの姫君①」
発売中 / 幻冬舎コミックス
冬目景「空電ノイズの姫君①」

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Kindle版 600円

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ミュージシャンの父と2人暮らしの女子高生・磨音。1人でいることが好きな磨音は、父の影響もあってかギター演奏が大好き。ある日、朝早く登校すると、教室からは美しい歌声が。見ると、美少女が歌を歌っていた。その美少女、転校生の夜祈子と次第に仲良くなる磨音。ある日、磨音はプロのバンドをめざし、ギターを探している大学生・高瀬たちと出会うが!?

玉置勉強
「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」
2017年5月24日発売 / 幻冬舎コミックス
玉置勉強「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」

コミック 864円

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輿水理香、28歳独身。そろそろ彼氏をつくって結婚したい、ひとりぐらしのフリーランサー。「いい男をつかまえて、キラッキラの女になってやる!!」…とは言ったものの、彼氏ってどうやってつくるんだっけ?
大ヒット“超おひとりさま”ストーリー、恋人探しに奮闘する、待望の新シリーズ!!

玉置勉強
「彼女のひとりぐらし 大盛」
2017年5月24日発売 / 幻冬舎コミックス
玉置勉強「彼女のひとりぐらし 大盛」

コミック 1296円

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大ヒット“超おひとりさま”ストーリー、普及版!!
輿水理香、26歳独身。ただいま仕事に恋に、奮闘中!……だったらいいなあと思う、最下層フリーランサー。ひとりぐらし暦X年、彼氏いない暦X年…。脳内彼氏を妄想したり、ゲームしたり、飲酒したりと、1人で悶々とした日々を満喫中!? 大ヒット“超おひとりさま”ストーリー、「彼女のひとりぐらし」全3巻に、単行本未収録だった番外編も加えて、お手頃価格で登場!!

「空電ノイズの姫君」

「空電ノイズの姫君」カラーカット ©冬目景/幻冬舎コミックス

ミュージシャンの父と2人暮らしの女子高生の磨音(まお)は父の影響もあり、ギターを弾くのが大好き。1人でいるのが好きな磨音だったが、転校生の夜祈子(よきこ)とは馬が合い、交友を深めていく。そんなある日磨音は、バンドのギタリストを探す大学生の高瀬らと出会い……。

「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」

「彼女のひとりぐらし ツーアウト満塁」カラーカット ©玉置勉強/幻冬舎コミックス2009年から2012年まで月刊コミックバーズ(幻冬舎コミックス)で連載された、“おひとりさまストーリー”「彼女のひとりぐらし」の新シリーズ。主人公の輿水理香(こしみずりか)はひとりぐらしで彼氏いない歴4年の28歳独身イラストレーター兼デザイナー。仕事は順調だけどプライベートはからっきし。結婚相手を探そうと意気込むもなかなかうまくいかない理香の日常をコミカルに描いていく。

「結婚しろ」という妹と、「結婚はやめておけ」という友人の意見を聞いた理香は、「結婚を前提とした恋人を探す」と意気込む。©玉置勉強/幻冬舎コミックス
輿水理香
元彼と別れはや4年、いつの間にか28歳になってしまった独身女性。容姿は悪くないと言われるが、酒好きで飲みすぎて失敗することもしばしば。

冬目景×玉置勉強 対談

漫研のラクガキ帳で異彩を放ちまくる玉置勉強

──おふたりはともに多摩美術大学のご出身で、漫研の先輩後輩にあたるそうですね。

玉置勉強 僕が入学したときには、すでに冬目さんはOGだったんですけどね。

冬目景 えっ? 玉置くんは私が4年のときの新1年生じゃなかったですっけ?

「空電ノイズの姫君」より、磨音のカラーカット。©冬目景/幻冬舎コミックス

「空電ノイズの姫君」より、磨音のカラーカット。©冬目景/幻冬舎コミックス

玉置 違いますよ。

冬目 私の記憶があいまいなだけか(笑)。玉置くん、私の代の集まりによく顔を出してましたよね。クリスマスとか飲み会のとき……1つ2つ下ならともかく、それより下の後輩はあまり来ないんだけど、玉置くんはよく参加してた印象があります。それで間違って覚えてたのかも。でも、当時はそんなにしゃべったことはなかったですよね。

玉置 ええ。僕は冬目さんは怖い先輩だと思ってたので、距離を取っていたかも。

冬目 え、私、なんか怖いことしました?

玉置 してない……と思いますけど。イメージで(笑)。

冬目 あはは。玉置くんには体育会系っていう印象がありましたね。話は変わるんですけど、部室にみんなが自由に描ける、「極道連帳」っていう名前の分厚い大学ノートが置いてあったんですよ。部室に来るとみんな好きに落書きしていくんで、部員の生存確認みたいな役割もあって。玉置くんも描き込んでいたんですけど、その絵が猟奇的というか……「すごい絵を描く新入生いるんだけど、こいつ誰?」って噂になっていたのは聞いていました。

玉置 拘束されてる女の子とか、死体とか描いてましたね。若気の至りです(笑)。

「彼女のひとりぐらし 大盛」より、理香のカラーカット。©玉置勉強/幻冬舎コミックス

「彼女のひとりぐらし 大盛」より、理香のカラーカット。©玉置勉強/幻冬舎コミックス

冬目 それを見て、玉置くんと同期の新入生の女の子が「マジで嫌なんだけど……」って言ったりして(笑)。

玉置 それは少しショックですね(笑)。

冬目 でも、上の代の人たちからは一目置かれてましたよ。「すごいのが入ってきたぞ」って。

玉置 そうだったんですか(笑)。冬目さんとは在学した時期自体は重なってないので、部誌に一緒に作品が載ったことはないんですよね。

冬目 芸術祭のときに出す部誌以外にも、よく有志で同人誌を作ってましたけど……玉置くんと一緒に載った本はなかったですっけ?

玉置 いや、1回だけあるんですよ。僕が沙村広明先生と一緒に同人誌を作ったときに、ゲストで冬目さんに1ページ描いてもらったんです。その本は僕が主宰して作ったんで間違いないです。

──今持っている方がいたら、お宝同人誌ですね。