「ギルドレ」

「ギルドレ」

理科が楽しくなる「ギルドレ」と国語が楽しくなる「文スト」!?
“2作品に通底するもの”を朝霧カフカと上村祐翔が語る

「文豪ストレイドッグス」の原作者・朝霧カフカが、近未来を舞台に正体不明の異星人と人類の戦いを描く小説「ギルドレ」2巻を上梓した。2016年11月に刊行された1巻は、ヤングマガジン サード(講談社)に連載された物語をもとにしている。だが「もっと面白くなる方法を見つけちゃった」ため、「泣く泣く連載の原稿を、ほぼ全部捨てました」と朝霧が話すように、第1章以外すべてを完全に書き直すほどのこだわりを見せた。完全書き下ろしの2巻で、ようやく物語の軸となる少年少女4人が出揃う。

コミックナタリーでは2巻の発売を記念し、アニメ「文豪ストレイドッグス」で主人公・中島敦役を務めた上村祐翔と朝霧の対談をセッティング。読書好きな上村は、「ギルドレ」をどう読んだのか。初めての対談となる2人に、アニメ「文スト」の話題を交えてたっぷりと語り合ってもらった。

取材・文 / 青柳美帆子
撮影 / 佐藤友昭

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小説:朝霧カフカ イラスト:烏羽雨
メカニックデザイン:貞松龍壱
「ギルドレ(2)滅亡都市」
2017年2月21日発売 / 講談社
「ギルドレ(2)滅亡都市」
[単行本(ソフトカバー)] 1080円
[Kindle版] 864円
あらすじ

記憶喪失の少年、神代カイル──かつて世界を救った《世界最弱の救世主》。彼の元に届いた依頼は、ある日突然滅びた研究都市SOLCに1人残された生存者の少女を救出せよ、というものだった。人類の最新兵器《リンケージ・ドローン》を操る仲間と共に訪れた廃墟で、カイルは都市滅亡の真相に直面する。そして都市にはもうひとつの謎が隠されていた。そこはかつて「救世主が死んだ場所」だったのだ──謎が加速するシリーズ第2弾。

小説:朝霧カフカ イラスト:烏羽雨
メカニックデザイン:貞松龍壱
「ギルドレ(1)世界最弱の救世主」
発売中 / 講談社
「ギルドレ(1)世界最弱の救世主」
[単行本(ソフトカバー)] 1296円
[Kindle版] 1080円
» 第1話 試し読み
キャラ紹介
神代(かみしろ)カイル
神代(かみしろ)カイル
記憶喪失の少年。アラヤシキ近郊で保護される。『敵(エネミーズ)』との初戦で「あらゆる確率を自在に操る能力」を発現させ、救世主の再来と目されるが……。
皆川(みながわ)ニィナ
皆川(みながわ)ニィナ
義肢の少女。戦闘の際は父親が発明した義肢を駆使して闘う。443分隊(通称・ギルドレ)に所属している。
夜見原(よみはら)セロ
夜見原(よみはら)セロ
紫紺分隊隊長。リンゲージ・ドローン「スウォーム」を操る学園のエース。ギルドレに所属するニィナとカイルを敵視する。
設定資料

メカニックデザインを手がける貞松龍壱による設定資料ラフを公開!

規格Ⅳ型耐炎・耐電磁外骨格戦車 アドメラルク
張殻(モノコック)構造のスーツ型装甲兵器。歩兵の機動力と戦車の火力を併せ持つ。各関節には通電軟化金属が使用されており、近接格闘も可能。
規格Ⅳ型耐炎・耐電磁外骨格戦車 アドメラルク
規格Ⅳ型耐炎・耐電磁外骨格戦車 アドメラルク
迎撃リニアレールカノン
迎撃リニアレールカノン
炸薬弾頭を電磁誘導(ロ―レンツ力)で加速し撃ち出す砲台。理論初速はマッハ4。着弾後、遠隔で起爆する。大型『敵』の侵攻に備えて製造された、磁気浮上・鉄輪併装型の列車砲。対空・対海上攻撃能力のある電磁加速砲(レ―ルカノン)を備えている。
戦闘都市アラヤシキ
戦闘都市アラヤシキ
人類統合機関M.Uによって管理運営される戦闘要塞都市。エネミーズに対抗しうる唯一の防衛能力を持っている。人類に安息が許される唯一の地域であり、ほかの都市が存在するかは通信・交通不能なため不明。
烏羽雨から描き下ろしイラストが到着!
烏羽雨の描き下ろしイラスト。

烏羽雨の描き下ろしイラスト。

朝霧カフカ×上村祐翔対談

完全に太宰と敦だった(朝霧)

上村祐翔 今日はよろしくお願いします!

手前から朝霧カフカ、上村祐翔。

手前から朝霧カフカ、上村祐翔。

朝霧カフカ 上村さんと長くお話しするのは今回が初めてですよね。

上村 アフレコ現場やイベントに来てくださっているので、ご挨拶したことはあるんですけどね。初めて現場でお会いしたときは、とにかく緊張しっぱなしで……。

朝霧 最初はドラマCDでしたよね。僕、アフレコ現場の入り口で入り方がわからなくてモゾモゾしていたんです。そのときに僕を見て「この人は誰だ!?」とびっくりしていた人が、今思えば上村さんでした(笑)。

上村 記憶、ほとんどありません! “中島敦”として言葉を発するのはオーディション以来だったので、「本当に大丈夫なんだろうか?」という心配でいっぱいで、とにかく余裕がなかったです。

朝霧 声を聴いたら、全然そんなふうに聞こえなかったですよ。ドラマCDのアフレコで上村さんと武装探偵社の皆さんが演じるのを初めて聞いたんですが、「いきなり敦が入ってきた! いちばん敦だ! やべえな!」と思いました。聞いた話によると、五十嵐卓哉監督は「この子だ!」とぴーんときたそうですね。

上村 ありがとうございます。朝霧先生にそう言っていただけるとさらなる喜びです!

朝霧 アニメ第1話は、さらに敦になっていましたよね。……実は、事前にとある会合があったという噂を聞きましたが。

上村 そうなんです。アフレコが始まる2週間くらい前のことですが、僕、宮野(真守)さん、五十嵐監督、若林和弘音響監督、ボンズの鈴木麻里プロデューサーの5人で事務所に集まって、第1話の映像を見ながら、作品の話やキャラクターの方向性、これからどう向かうかの話を伺ったんです。普通じゃそんなのありえないことで、そんな機会をいただいたからこそ敦を掴めたんだと思います。

アフレコ現場の思い出を振り返る上村祐翔。

アフレコ現場の思い出を振り返る上村祐翔。

朝霧 1話のアフレコ現場で太宰治役の宮野真守さんと並んでいる姿が、完全に太宰と敦だった(笑)。すごくこだわった1話でしたね。

上村 宮野さんは、太宰っぽいところがあって、隣に座ってくれて、「こうしたほうがいいかもね」というアドバイスをくれるんです。でも10の答えを言うのではなくて、6や7を的確に言って、あとは僕に考えさせてくださるんです。だからこそ僕も、太宰さんについていく敦のようにがんばれました。