“響感”ハンパない「響」作者の柳本光晴、マンガ大賞授賞式で取材の失敗談語る

2017年3月28日 18:42 213 マイナタリーで開く

マンガ大賞2017が本日3月28日に発表され、柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」が大賞を受賞。その授賞式が同じく本日、ニッポン放送イマジンスタジオにて行われた。

左から「響 ~小説家になる方法~」担当編集者の待永倫氏と、「ゴールデンカムイ」担当編集者の大熊八甲氏。

左から「響 ~小説家になる方法~」担当編集者の待永倫氏と、「ゴールデンカムイ」担当編集者の大熊八甲氏。

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受賞記念のプライズと柳本光晴による受賞記念イラスト。

受賞記念のプライズと柳本光晴による受賞記念イラスト。

今年で10回目を迎えるマンガ大賞。授賞式ではまず初めに、司会であり実行委員を務める吉田尚記アナウンサーから感謝の言葉が述べられる。また昨年「ゴールデンカムイ」で大賞を獲得した野田サトルの担当編集・大熊八甲氏が壇上に登場。大熊氏は「この1年間、おかげさまでものすごく忙しくさせていただきました。読者の方を増やしていただけた1年でした」と、野田からのコメントを代弁する。そしてマンガ大賞2017のプレゼンターも務める大熊氏が、本年度の大賞を発表。「響 ~小説家になる方法~」の作者である柳本と、同作の担当編集者・待永倫氏がステージに迎え入れられた。

柳本光晴による受賞記念イラスト。

柳本光晴による受賞記念イラスト。

柳本は「とにかくうれしい。ようやく『本当だったんだ』と感じた」と喜びをコメント。仕事中、待永氏からの電話で受賞を知ったといい「電話を切ってアシスタントと『やった!』とハイタッチをして。そしたらアシスタントの子が『先生、マンガは絵じゃないってことが証明されましたね!』と名言を残したんです」と振り返り、会場を笑わせる。

同作で小説家をテーマに選んだ理由として、「野球やサッカーなどのメジャーな題材は相当な勉強が必要だし、好きじゃないとできない」と述べ、「マンガではあまり扱われていない題材を考えたときに小説文芸があって。やっぱり文章は絵に起こせないので、みんな手を付けていないんだろうなと。ただそのときに、キャラクターさえ活かせれば成立するのではないかと思った」と、執筆当時の構想を語った。

「響 ~小説家になる方法~」担当編集者の待永倫氏。

「響 ~小説家になる方法~」担当編集者の待永倫氏。

また「圧倒的な天才を描きたかった」という柳本は、主人公の天才少女・鮎喰(あくい)響がどうやって生まれたのか問われると、「自分ではあまり思ってないんですけど、『柳本さんと響が似てる』と言われるので、自分の中に(響のような部分が)あるんだと思うんです」と説明。「自分ではそんなに強烈な子を描いてるつもりはなくて、むしろかわいい子を描いている」と明かした。

「実際に芥川賞・直木賞の取材に行ったことはあるか」という質問には、「作画資料用に写真を撮りたいなと思いまして、芥川賞・直木賞の記者会見の日に帝国ホテルに行ったんです」とエピソードを披露。しかし「行ってから気付いたんですけど、『記者会見場はこちらです』みたいな案内があるわけではなくて。来たはいいけど、どうしていいかわからなくて帰ってきました。だから取材はしてないです。勝手にふらっと来た人っていう感じでした」と失敗談を語ると、「先生、“響感”ハンパないですね!」と吉田アナを驚かせた。

「響 ~小説家になる方法~」5巻

「響 ~小説家になる方法~」5巻

また同作の2代目の担当となる待永氏は、初代担当からどのような引き継ぎがあったかと問われ、「前担当と編集長からは『いつか必ずヒットする作品なので大事にするように』と言われ、プレッシャーを感じていました」と述懐。そして「(柳本は)『響みたいな方』だと伺っていました」と、ここでも柳本の“響感”を明らかにした。また柳本の「マンガは絵じゃない」という発言にも触れ、「面白いマンガ、面白い絵が一番。我々にとって、柳本さんの絵は最高の絵」と評した。

「響~小説家になる方法~」は15歳の天才少女・鮎喰響が、圧倒的才能をもって文芸界で認められいく様を描いていく物語。ビッグコミックスペリオール(小学館)にて連載されており、単行本は5巻までが刊行されている。なお柳本は、本日24時よりニッポン放送にて放送されるラジオ「ミュ~コミ+プラス」に出演する予定だ。

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マンガ大賞2017最終結果

大賞 柳本光晴「響 ~小説家になる方法~」(67pt)
2位 岩本ナオ「金の国 水の国」(64pt)
3位 九井諒子「ダンジョン飯」(63pt)
4位 小林有吾/上野直彦「アオアシ」(60pt)
5位 沙村広明「波よ聞いてくれ」(48pt)
6位 出水ぽすか/白井カイウ「約束のネバーランド」(43pt)
7位 堀尾省太「ゴールデンゴールド」(42pt)
8位 藤本タツキ「ファイアパンチ」(37pt)
9位 押切蓮介「ハイスコアガール」(33pt)
10位 山本崇一朗「からかい上手の高木さん」(30pt)
11位 高野ひと深「私の少年」(20pt)
12位 東村アキコ「東京タラレバ娘」(18pt)
13位 桑原太矩「空挺ドラゴンズ」(9pt)

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